【現在】千田麻未さん犯人はパン屋オーナーか彼氏が怪しい?室蘭女子高生失踪事件

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2001年3月6日、北海道室蘭市で16歳の女子高生・千田麻未さんが忽然と姿を消しました。

彼女が最後に向かったのは、アルバイト先のパン屋の本店。そこでオーナーからコーヒーの淹れ方を教わる予定でしたが、店に辿り着くことはありませんでした。

事件から23年が経過した現在も、千田さんの行方は分かっていません。

捜査では、パン屋のオーナーが最有力の容疑者とされましたが、決定的な証拠は見つかりませんでした。

一方、千田さんの彼氏の存在や、失踪直前の不可解な行動にも疑問符が付きます。

果たして真相は何なのか。この未解決事件の核心に、今一度迫ってみたいと思います。

この記事のポイントは以下の4つです
  • 2001年に北海道室蘭市で起きた千田麻未さん失踪事件の概要と、事件から23年経った現在も未解決である状況が分かる
  • 事件当時、千田さんがアルバイトをしていたパン屋のオーナーが最有力の容疑者とされながらも、決定的な証拠がなく立件されなかったこと、そしてオーナーの不審な言動や現在の様子が浮き彫りになる
  • 千田さんの彼氏の存在や、失踪直前の頻繁な連絡、そして事件後のメディア取材拒否など、彼の素性に関する謎も提示される
  • 事件の背景には北朝鮮による拉致の可能性や、超常現象の関与など、様々な憶測が飛び交っていることが明らかになる
目次

千田麻未さん失踪した室蘭女子高生失踪事件の真相 ~パン屋オーナーの怪しい行動と現在~

出展元:HBC北海道放送
  1. 室蘭女子高生失踪事件とは?2001年3月6日に千田麻未さんが行方不明に
  2. 失踪当時16歳だった千田麻未さんの特徴と人物像
  3. 千田麻未さんが通っていた高校は室蘭栄高校
  4. 事件当日の千田麻未さんの不可解な行動 ~約束の時間に遅刻、寄り道~
  5. 千田麻未さんが失踪直前に最後に通話したのは彼氏
  6. 室蘭女子高生失踪事件の捜査の問題点 ~警察犬を使わず、パン屋のビル内も捜査せず~

室蘭女子高生失踪事件とは?2001年3月6日に千田麻未さんが行方不明に

2001年3月6日、北海道室蘭市で当時16歳の女子高生・千田麻未さんが行方不明になりました。

千田さんは自宅近くのパン屋「ロブジェ」の支店でアルバイトをしており、この日はパン屋の本店でオーナーからコーヒーの淹れ方を教わる予定でした。

しかし、約束の時間を過ぎても本店には現れず、その後消息を絶ちました。

警察は延べ4万7000人もの捜査員を投入し、懸命な捜索を続けましたが、23年経った2024年3月現在でも、千田さんの手がかりは見つかっていません。

当時のアルバイト先のパン屋のオーナーに容疑が向けられましたが、決定的な証拠は発見されず、事件は迷宮入りしたままです。

このように、千田麻未さんの失踪事件は、白昼の繁華街で10代の女子高生が忽然と姿を消したという衝撃的な内容から、社会に大きな衝撃を与えました。

そして現在も真相解明が待たれる、日本の未解決事件の代表例の1つとなっています。

失踪当時16歳だった千田麻未さんの特徴と人物像

千田麻未さんは失踪当時、16歳の女子高生でした。身長は153cm、体型はやせ型、頭髪は黒髪のストレートヘアで、右頬に小さなほくろがあったと言われています。

服装はベージュ色のブレザーに紺色のジーンズ、バーバリー製のチェック柄のマフラーに、23.5cm程の革靴を履いていました。

千田さんは明るく真面目な性格で、成績優秀な優等生でした。

失踪当時、室蘭市内でもトップクラスの進学校である室蘭栄高校に通っており、将来は看護師になることを夢見ていたそうです。

アルバイト先のパン屋でも笑顔で接客する姿が印象的で、店長からも信頼されていました。

一方で、千田さんは学校でも「マドンナ的存在」と言われるほどの美貌の持ち主で、同級生の男子から熱烈な支持を集めていました。

中学時代にはファンクラブまであったとの情報もあります。ただ、そのことでトラブルになったことはなく、友人関係も良好だったと言われています。

このように、失踪当時の千田麻未さんは、学業に励む優等生でありながら、同世代の少女たちの憧れの的でもある、将来有望な女子高生でした。

だからこそ、突然の失踪は周囲に大きな衝撃を与え、今なお多くの謎を残しているのです。

千田麻未さんが通っていた高校は室蘭栄高校

千田麻未さんが通っていた高校は、北海道室蘭市の公立高校である室蘭栄高校でした。

同校は1978年に開校した比較的新しい高校ですが、開校以来、室蘭市内でもトップクラスの進学校として知られています。

千田さんが在籍していた当時、室蘭栄高校は1学年4クラス編成で、1学年の生徒数は約160名。偏差値は65前後と推定され、国公立大学や有名私立大学への現役合格者を多数輩出していました。

千田さん自身も成績優秀で、学年でも上位をキープしていたと言われています。

また、部活動も盛んで、特に吹奏楽部は全国大会への出場経験もある強豪校でした。

千田さんは吹奏楽部には所属していませんでしたが、文化祭などの学校行事では他の生徒と協力して積極的に参加していたようです。

失踪当日の2001年3月6日は、公立高校の入試日に当たっていたため、室蘭栄高校は休校になっていました。

そのため千田さんはアルバイト先に向かったのですが、もし事件が起きていなければ、4月からは2年生として、さらに充実した高校生活を送っていたことでしょう。

事件当日の千田麻未さんの不可解な行動 ~約束の時間に遅刻、寄り道~

千田麻未さんは2001年3月6日、アルバイト先のパン屋「ロブジェ」の本店に向かう途中で行方不明になりました。

ここでは当日の彼女の行動を振り返ってみましょう。

午前11時30分頃、千田さんはパン屋本店に電話をかけ、「午後1時過ぎに行きます」と伝えたと言われています。

午後0時25分、自宅を出発し、途中コンビニに立ち寄った後、0時31分発のバスに乗車。後部座席で友人と手を振り合う姿が目撃されています。

ところが午後0時53分、パン屋本店のある「東通」バス停で降りるべきところを素通りし、3つ先の「東町2丁目」で下車。

さらに向かいのスーパー「室蘭サティ」の化粧品売り場をウロウロする不可解な行動を取りました。

防犯カメラの映像では、午後1時4分から26分まで滞在していたことが確認されています。

その後、千田さんは再びバスに乗り、午後1時45分頃にはパン屋本店付近に到着。

直後の午後1時46分、友人から電話があり、「今は話せない」と切ったきり、午後1時47分を最後に消息を絶ちました。

このように、パン屋本店に向かう途中の千田さんの行動には不可解な点が多くあります。

本来なら時間通りに向かうはずが約束を過ぎてから寄り道をしたこと。慣れない場所で長居したこと。

そして約束の相手に連絡を入れなかったこと。几帳面で真面目な彼女らしからぬ行動と言えるでしょう。

こうした不可解な行動の理由については、未だに謎のままです。

誰かに脅されていた可能性や、道に迷ってしまった可能性など、様々な憶測が飛び交っていますが、真相の手がかりは掴めていません。

事件当日の千田さんの行動の謎は、失踪事件解明の大きな鍵を握っていると言えそうです。

千田麻未さんが失踪直前に最後に通話した彼氏は怪しい?

千田麻未さんは失踪直前、当時交際していた彼氏と電話で通話していたことが明らかになっています。

最初の通話は午後1時42分、パン屋本店近くのバス停に到着したとみられるタイミングでした。

この時千田さんは「もう下に着いた(=中心街に着いた)」と伝えたと言います。

そして4分後の午後1時46分、彼氏から再び電話があります。

しかしこの時千田さんは「今は話せないから、後で掛け直す」と告げ、午後1時47分に通話を切ったきり、二度と連絡はありませんでした。

彼氏はこの最後の通話について、千田さんの声は「普段と変わらない様子だった」「周りは静かで、室内にいるような雰囲気だった」などと証言。

しかし午後4時頃まで連絡を取ろうとしたものの、もう電話は繋がらなかったと言います。

千田さん失踪直後の捜査で、彼氏は重要参考人として取り調べを受けましたが、その後、彼の足取りに不審な点は見つからず、容疑者とはみなされていません。

ただ、当時は「彼氏の存在を知る者がいなかった」との情報もあり、交際の実態には謎も残ります。

彼氏との通話記録は千田さんの行動を追う上で数少ない情報源ですが、肝心の通話内容は本人しか知り得ません。

警察は最後の電話の内容から、千田さんがパン屋本店付近の建物内にいた可能性が高いとみています。

もしかすると、この「後で掛け直す」が彼女の最期の言葉になってしまったのかもしれません。

室蘭女子高生失踪事件の捜査の問題点

千田麻未さん失踪事件では、警察の初動捜査に様々な問題点が指摘されています。

まず、失踪直後に警察犬が導入されなかった点です。人が行方不明になった場合、「初動捜査で警察犬を使うことが極めて重要」とされています。

しかし千田さんの場合、発見に至る決定的な証拠を見つけられた可能性がある失踪直後の捜査で犬は投入されませんでした。

また、パン屋「ロブジェ」本店があったビルの捜索が不十分だったとの指摘もあります。

実はこのビル、1、2階にはロブジェの店舗とは別に、オーナーの経営する賃貸住宅の空き部屋が複数あったと言います。

千田さんが最後に目撃されたのがビル付近だったことから、警察は一時、部屋を調べたものの、本格的な捜索は見送ったようなのです。

さらに、千田さん失踪の目撃情報の少なさも問題視されています。

3月6日は平日でしたが、公立高校の入試日で千田さんの通う高校は休校。そのため彼女は普段と違う私服姿で街を歩いており、目撃証言が極端に少なかったのです。仮に制服姿であれば、誰かが気付いた可能性は十分にありました。

こうした捜査の問題点について、北海道警察本部は「現場の判断を尊重する」との姿勢を崩していません。

ただ、迅速な初動捜査さえ行われていれば、未解決のまま23年が経過するような事態は避けられたのではないか、との意見は根強くあります。

失踪事件における初動捜査の重要性を改めて考えさせられる教訓と言えるでしょう。

捜査のミスが、いまだに千田さんの消息が掴めない要因の1つになった可能性は否定できません。

室蘭女子高生失踪事件の疑惑:千田麻未さんを最後に目撃したパン屋オーナーの怪しい行動と現在

  1. パン屋オーナーが最も怪しい?不自然なアリバイと矛盾した証言
  2. パン屋のオーナーと店長太田は別人 ~太田は事件とは無関係~
  3. パン屋オーナーへのインタビューで不可解な発言 ~千田麻未さんへの未練?~
  4. パン屋オーナーの現在 ~事件後も室蘭で飲食店経営を続ける~
  5. 千田麻未さんの彼氏にも容疑が ~事件直前の頻繁な電話と取材拒否の理由は?~
  6. 千田麻未さんが北朝鮮に拉致された可能性は?目撃情報も
  7. 霊能者が千田麻未さんの霊視に成功?生存説や遺体の場所は
  8. 室蘭女子高生失踪事件から23年 ~千田麻未さんの現在は依然不明のまま~

パン屋オーナーが最も怪しい?不自然なアリバイと矛盾した証言

千田麻未さんが最後に向かったとされるパン屋「ロブジェ」本店のオーナーに、当初から強い容疑がかけられていました。

千田さん失踪当日、オーナーは店で彼女を待っていたものの、午後1時30分を過ぎても来店しなかったため、店を出たと言います。

しかし、なぜ彼女の携帯電話に連絡を取ろうとしなかったのか。不審な行動と言わざるを得ません。

また、アリバイについても不自然な点が見られます。失踪当日の午後3時過ぎには自宅に戻り、体調不良でずっと寝ていたと証言。

しかしそれ以前の行動について、オーナー自身は「何をしていたか覚えていない」と述べ、午後1時半から3時までの行動が分かっていないのです。

さらに、アリバイを裏付ける母親の証言も食い違いがあるなど、信ぴょう性に欠けると指摘されています。

加えて、以前からオーナーは「女好き」との評判があり、従業員に対しセクハラまがいの発言をしていたとの情報も。ロブジェ本店のビルには、オーナー所有の空き部屋もあり、そこで千田さんを監禁した可能性も取り沙汰されました。

こうした状況から、警察はオーナーを重要参考人と位置付け、徹底的な捜査を敢行。自宅やロブジェ店舗への家宅捜索、オーナーの任意同行など、強制捜査に次ぐ強制捜査を行ったものの、決定的な証拠は見つからず、逮捕には至りませんでした。 

それでも、捜査関係者の中にはオーナーを有力容疑者と見る向きが強かったようです。真相解明の鍵を握る人

物の1人と考えられているのは間違いありません。

パン屋のオーナーと店長太田は別人 ~太田は事件とは無関係~

ところで、千田さん失踪事件に関する情報を調べていると、「パン屋のオーナー」と「店長の太田」という2人の人物が登場し、時として混同されているケースがあります。

しかし実際はこの2人は別人で、事件への関与の度合いも大きく異なります。

「オーナー」とは、パン屋「ロブジェ」の経営者のこと。

一方の「太田」は、千田さんが勤務していた「ロブジェ」の支店で店長を務めていた人物です。

太田店長は事件直後から、千田さんの失踪に関して知る限りの情報を警察に提供。捜査に全面的に協力する姿勢を見せていました。

店長によれば、千田さんからストーカー被害の相談は受けておらず、「明るく真面目な性格だった」と証言しています。

また、太田店長は事件から1年後に自殺したとのデマが広まりましたが、これは事実ではありません。

店長は現在も生存しており、事件後も警察の事情聴取に応じるなど、誠実な対応を取り続けているようです。

千田さん失踪事件では、「オーナー」の存在がクローズアップされる一方、「店長」の名前が取り沙汰されることは多くありません。

太田店長への疑いは一切かけられておらず、むしろ積極的に捜査に協力する姿が印象的でした。

「オーナー」と「店長太田」。この2人を混同せず、それぞれの事件への関わりを正しく理解することが、真相に迫る上で重要なポイントとなるでしょう。

パン屋オーナーへのインタビューで不可解な発言 ~千田麻未さんへの未練?~

出展元:これ知っておけばOK!(簡単にすぐ分かる!)
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千田麻未さんの失踪事件から10年後の2011年、テレビ朝日系の番組がロブジェ本店のオーナーに直撃インタビューを敢行。

その際のオーナーの発言が、大きな注目を集めました。

番組スタッフから「自分が犯人ではないという根拠は?」と問われたオーナーは、「拉致とかしたって、何が目的で、ということになる。そんなに女に困っていたわけでもないし、女好きでもないし、変態でもない」と切り返します。

要するに自分には誘拐する動機がない、というわけです。

しかし、この発言には疑問の声が上がっています。

オーナーは店の女性従業員にセクハラじみた発言を繰り返していたとの情報もあり、「女好き」でないとは言い切れません。

自分に都合の悪い話をうやむやにしたいがための強弁では?との見方もあります。

また、オーナーは「本人が出てこないことにはどうしようもない」「生きているでしょうね」などと、消息不明の千田さんをまるで他人事のように語っていたそうです。

中には「千田さんへの未練のようなものを感じた」というスタッフもいたとか。

普通ならば、行方不明になった従業員の無事を祈り、捜査への協力を惜しまない姿勢を見せるはずです。

さらにオーナーは、千田さんが「ストーカー被害」を店に相談していたと証言。

しかしそれを裏付ける客観的な証拠は見つかっていません。

むしろ、ストーカーの存在を「でっち上げ」、自分への容疑をかわすための口実にしたのでは?との憶測も飛び交っています。

このインタビューでのオーナーの発言は、事件の核心に迫る重要な証言なのか、はたまた自らの疑惑を晴らすためのポーズなのか。

真偽のほどは定かではありません。

しかし10年経っても「自分は無実」と強弁し続ける様子は、むしろ疑念を深める結果となったようです。

パン屋オーナーの現在 ~事件後も室蘭で飲食店経営を続ける~

千田麻未さん失踪事件の最有力容疑者とされながら、結局は立件されることなく「シロ」となったロブジェオーナー。その後の消息について気になる方も多いはずです。

実はオーナーは現在も室蘭市内で、飲食店経営を続けているというのです。

その店の名前は「サンライズ」。ネット上の書き込みなどによれば、もともとはパン屋を開業した「ロブジェ」の店名を引き継ぐ形で、2010年に「サンライズ」をオープンしたようです。

オーナーは事件後、一時は室蘭から姿を消したものの、数年後には戻ってきたとのこと。

現在はカレー店を中心に営業を続け、時折マスコミの取材にも応じているそうです。

ただその一方で、未だに「オーナーが犯人では」との疑念は根強く、インターネット上では今なお憶測が飛び交っています。

26年間、警察の徹底的な捜査を受けながら、少しも動じる様子を見せず、堂々と同じ土地で商売を続けているのは、むしろ「白」の証なのか、はたまた別の事情があるのか。

「疑われ続ける男」としてのレッテルを貼られながらも、表向きは何事もなかったかのように日常を過ごすオーナー。

事件から23年が経過した今、千田さんの消息が判明する可能性は限りなくゼロに近づいていると言われています。

しかし、真相解明を望む声は消えることはありません。

オーナーが事件とは無関係だったのなら、なおさら自らその潔白を証明する努力をすべきではないでしょうか。

被害者家族の無念を思えば、せめてできる限りの情報提供を続けてほしいものです。

千田麻未さんの彼氏にも容疑が ~事件直前の頻繁な電話と取材拒否の理由は?~

千田麻未さんが失踪する直前、最後に連絡を取っていたのが当時の彼氏だったことは前述の通りです。

しかしその彼氏の素性について、未だ謎に包まれている部分が少なくありません。

まず不可解なのが、千田さん失踪直前の「頻繁すぎる連絡」です。

午後1時42分と46分の2回、わずか4分間隔で電話をかけているのです。1回目に「もう着いた」と伝えた後、なぜ改めて連絡を取る必要があったのか。

そして肝心の通話内容は、彼にしか知り得ないのが実情です。

そもそも、千田さんには彼氏がいたことすら、周囲はほとんど知りませんでした。

警察の調べに対し、彼は「千田さんとは真剣に交際していた」と説明したそうですが、交際期間などの詳細は不明のまま。周囲に知られていなかった理由も定かではありません。

加えて彼氏は事件後、警察の事情聴取には応じたものの、メディアの取材は一切拒否。千田さんとのエピソードを語ることもなければ、コメントを出すこともありません。

警察は彼の足取りを洗ったものの、不審な点は何も見つからなかったと言います。

ただ、ネット上などでは「千田さんのストーカーこそ、彼氏ではないのか」との憶測が飛び交うこともあります。

最後まで連絡を取り合っていた彼の存在が、事件の陰に隠れた「最大の謎」である可能性は否定できないからです。

もちろん彼氏が事件に関与している確証は何もなく、ましてやメディアに登場しないことをもって「怪しい」と決めつけるのは早計に過ぎます。

しかし千田さんの消息を絶つ直前、最後に接触した人物の一人であることに違いはありません。

警察は現在も情報提供を広く呼び掛けており、事件関係者へも協力を仰いでいます。

ゆえに千田さんの彼氏にも、知る限りの情報を惜しみなく開示してもらいたいものです。真相解明の突破口となるヒントが、そこに隠れているかもしれません。

千田麻未さんが北朝鮮に拉致された可能性は?目撃情報も

千田麻未さんが失踪した2001年当時、北朝鮮による日本人拉致が大きな社会問題となっていました。

千田さんについても、一時は「北朝鮮に拉致された可能性がある」との臆測が飛び交ったのです。

根拠の一つとなったのが、パン屋本店に向かう途中で千田さんが乗ったとされるバスの乗客の中に、身元不明の人物が3名いたこと。週刊誌などは「この3人は北朝鮮の工作員ではないか」と憶測を呼びました。

また、千田さんが通っていた高校の最寄りバス停「母恋駅前」の近くには、「北朝鮮の工作員が出入りしている」とウワサされていた建物もあったとか。

千田さんの目撃情報の一つに、失踪翌日の早朝、高校近くの海岸で目撃されたというものもあります。

ただ、警察庁は正式に千田さんを「北朝鮮に拉致された可能性のある行方不明者」とはしていません。

母恋駅前での工作員の出入りについても、結局はウワサ止まりで裏付けは取れていないようです。

そもそも、千田さんが失踪した2001年当時、すでに北朝鮮は日本人拉致を停止していたとみられています。

冷戦構造の崩壊で、もはや諜報活動に利用する意味が薄れていたからです。

とはいえ北朝鮮は拉致の事実をいまだ認めておらず、特定失踪者の安否も不明のままです。

「千田さんも北朝鮮にさらわれたのでは」との声が消えない背景には、日本人拉致問題の闇の深さがあると言えるでしょう。

千田さんの消息は北朝鮮にあるのか。可能性は決して高くはありませんが、真相解明のためには、こうした線からのアプローチも忘れてはならないはずです。

霊能者が千田麻未さんの霊視に成功?生存説や遺体の場所は

行方不明事件では、警察による捜査と並行して、超常現象を扱う「霊能者」が捜索に加わるケースがしばしば見られます。

千田麻未さんの失踪事件でも、複数の霊能者が独自に「霊視」を行い、その結果をテレビ番組などで披露してきました。

ある霊能者は生放送の番組内で千田さんの霊視に挑戦。すると千田さんの遺体は「山中の木々が生い茂る場所に埋められている」との言葉を得たといいます。

この霊能者いわく、室蘭の風景が頭に浮かび、「川の近く」という場所も特定できたとのこと。

これを受けて番組スタッフが現地を調査したものの、千田さんの手がかりは何一つ見つかりませんでした。

また、ネット掲示板などでは「千田さんは生きている」との書き込みが話題を呼ぶこともあります。

ある人物は「実は千田さんと一緒に遊んだ」と衝撃の証言。しかし結局、その真偽を裏付ける証拠は示されないまま。

霊能者の視た「千田さんの霊」は、果たして真実を映し出していたのでしょうか。

超常現象は科学的に証明されたわけではなく、その信ぴょう性を疑問視する声は少なくありません。

霊能者の口から語られる千田さんの消息は、遺族の期待を裏切り続けてきたと言っても過言ではないでしょう。

ただ一方で、行方不明事件の中には霊能者の証言がきっかけで解決に至ったケースも僅かながら存在します。

千田さんについても、いつの日か、夢のような話が現実となる日が来るのかもしれません。

科学では割り切れない不思議な力を信じ、祈り続けることも、希望を捨てない在り方と言えそうです。

室蘭女子高生失踪事件から23年 ~千田麻未さんの現在は依然不明のまま~

2001年3月6日に発生した千田麻未さん失踪事件から、23年の歳月が流れました。

当時16歳だった千田さんは、もし無事でいれば現在39歳。家族の元に戻ってきていたら、どんな人生を歩んでいたことでしょうか。

2022年には警察庁が「探偵作家の鮎川哲也賞」を創設。

「時効のない殺人等重要事件の解決に向けた有益な情報の提供が期待できる小説」に贈られるこの賞は、千田さんの失踪事件をモデルにしたと言われています。

2023年3月、千田さんの失踪から丸22年を迎えた北海道室蘭署は、改めて情報提供を呼び掛ける広報を実施。

署によれば、今も毎年10件ほどの情報が寄せられているそうです。中には千田さんに似た女性を目撃したという情報もあるとか。

しかしながら、いまだ決定的な手がかりは見つかっていません。

事件の核心部分は、依然としてベールに包まれたままです。「北海道警察本部刑事部」の声明によれば、これまでに投入された捜査員は延べ4万7000人。現在も専従捜査班3名が配置され、捜査を継続しているというのです。

ただ、事件から四半世紀近くが経過した今、新たな物的証拠の発見は難しいのが実情でしょう。

捜査の行方を左右するのは、もはや「人の記憶」のみ。誰かの記憶の片隅に、真相解明の糸口となる情報が眠っているはずです。

千田麻未さんは警察の手配書で、身長153cm、体重40kg前後とされています。

失踪時の服装はベージュ色のブレザーに紺色のジーンズ。左右の耳にピアスの穴が開いており、右頬には小さなホクロがあったと言います。

失踪から23年。今も千田さんのご家族は、変わらぬ思いで娘の帰りを待ち続けています。

ふとしたきっかけで、記憶の糸をたぐり寄せることがあるかもしれません。

些細な違和感でも、警察に情報提供を。

私たち一人ひとりにできることは限られているかもしれませんが、千田麻未さんの消息を求める声を、決して風化させてはならないのです。

今日もどこかで、真相を知る誰かが、重い口を開くその日を待っています。

<参考>
千田麻未さんの情報提供は
室蘭署捜査主任室
TEL:0143-43-4220(直通)
室蘭署代表
TEL:0143-46-0110

まとめ:千田麻未さん室蘭女子高生失踪事件の現在

  • 千田麻未さんは2001年3月6日、室蘭市で行方不明になった
  • 失踪直前、アルバイト先のパン屋本店に向かう途中だった
  • パン屋のオーナーから千田さんが最後に目撃された
  • オーナーは最有力の容疑者とされたが、決定的な証拠は見つからず
  • オーナーのアリバイには不自然な点が多い
  • オーナーは現在も室蘭市内で飲食店を経営している
  • 千田さんの彼氏は、失踪直前に頻繁に連絡を取っていた
  • 彼氏は事件後、メディアの取材を一切拒否している
  • 北朝鮮による拉致の可能性も取り沙汰された
  • 事件の真相解明には、霊能者の力を借りる試みもなされた
  • 失踪から23年経った現在も、千田さんの消息は分かっていない
  • 真相究明には、あらゆる可能性を視野に入れた捜査が必要だ
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