大阪・ミナミのグリ下の帝王と呼ばれた浦野那生被告に、衝撃的な判決が下されました。
大阪地裁は2024年11月7日、未成年の少女たちへの性的暴行とオーバードーズの罪で、懲役7年の実刑判決を言い渡したのです。
浦野被告は、インスタグラムを使って14歳の少女を誘い出し、自宅に6日間監禁。
さらに、大阪・ミナミのグリ下に集まる14〜15歳の少女たちを薬物漬けにして性的関係を強要していたことも明らかになりました。
この記事では、元ホストの浦野被告による一連の犯罪と、被害に遭った少女たちの実態、そして判決に至るまでの経緯を詳しく解説していきます。
- 「グリ下の帝王」と呼ばれた元ホストの浦野那生被告(31歳)に、未成年への性的暴行とオーバードーズの罪で懲役7年の実刑判決
- SNSで14歳の少女を誘い出し6日間監禁、さらに14〜15歳の少女3人への性的暴行と薬物使用を強要
- 睡眠導入剤の売却で麻薬取締法違反の再逮捕、20歳の共犯・園田千尋容疑者の存在も判明
- 被害者の「形式的同意」があっても責任は軽減されず、思慮浅薄な少女につけ込んだ悪質な犯行と認定
グリ下の帝王・浦野那生に懲役7年の判決!性的暴行とオーバードーズ事件の全容
大阪地裁は2024年11月7日、「グリ下の帝王」の異名を持つ浦野那生被告(31歳)に対し、未成年の少女らへの性的暴行とオーバードーズの罪で懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
浦野被告は2023年11月、当時14歳の女子中学生をインスタグラムで誘い出し、自宅に連れ込んで6日間寝泊まりさせた上、2024年1月には大阪・ミナミの「グリ下」に出入りしていた14〜15歳の少女3人と性的関係を持った罪に問われました。
連れ込まれた少女たちはオーバードーズを繰り返しており、被告は少女たちが思慮深くないことにつけ込んだ悪質な犯行だったと認定されました。
地裁は被害者の「形式的同意」があったとしても、責任は軽減されないと指摘しています。
浦野被告はまた、2024年2月に大学生や女子中学生に睡眠導入剤を販売した容疑で、麻薬取締法違反(営利目的譲渡)の罪でも再逮捕されていました。
SNSを使い、薬物で少女を誘い出す手口は常習的だったようです。
浦野那生のプロフィール&経歴
浦野那生(うらの なお)プロフィール | |
---|---|
年齢 | 2024年11月現在31歳(生年月不明) |
出身地 | 不明 |
職業 | 無職(2022年当時はホストとして飲食店勤務) |
異名 | 「グリ下の帝王」(大阪・ミナミのグリコ看板下で若者に知られる存在) |
浦野那生の素性 – 年齢、職業、呼び名の由来
浦野那生被告は1993年生まれの31歳です。
2022年当時はミナミのホストクラブで働いていましたが、現在は無職となっています。
「グリ下の帝王」の異名は、大阪・ミナミのグリコの看板下にたむろする若者たちから付けられたものです。
この「グリ下」は2022年頃から家庭や学校に居場所を見出せない少年少女が集まる溜まり場となり、浦野被告はそこに出入りする若者のまとめ役を自認していました。
過去のホスト時代から現在まで
浦野被告は過去にホストとして勤務していた経歴があります。
TikTokでは「浦野那生 ホスト」や「浦野那生 りつくん」というワードで検索されていることから、ホスト時代の知名度の高さがうかがえます。
ホスト辞めた後は無職となり、「グリ下」を中心とした活動に移行。
自ら「帝王」と名乗り、未成年の少女たちに働きかける生活を送っていたようです。
2022年の逮捕歴と同様の手口
今回の事件の約2年前にあたる2022年にも、浦野被告は同様の容疑で逮捕されていました。
- 2022年の容疑: 当時14歳だった別の少女に対するわいせつ行為
- 容疑の内容: 大阪府青少年健全育成条例違反
このように、SNSで知り合った未成年少女をターゲットにする点や、薬物を餌に誘い出すという犯行パターンは変わっておらず、常習性が指摘されています。
2022年の逮捕を機に更生する様子はなく、その後も犯行を繰り返していたことになります。
事件の詳細と犯行手口
インスタで14歳少女を誘い出した経緯
浦野被告は2023年11月、インスタグラムを通じて当時14歳だった東京在住の女子中学生と知り合いました。
被告は少女に対し「薬をあげる」と持ちかけ、大阪の自宅マンションに誘い出しました。
少女は11月10日から16日までの6日間、被告宅に滞在。
この間、被告は少女を自由に外出させず、事実上、監禁状態に置いていたとされます。
滞在中、少女は被告宅で複数の男と薬物を使用。
保護された際、ろれつが回らない状態だったといいます。
3人の少女への性的暴行とオーバードーズの実態
浦野被告はその後、2024年1月にも「グリ下」に出入りしていた14〜15歳の少女3人と性的関係を持ちました。
- 被害に遭った少女たち: 14〜15歳の3人(2024年1月時点)
- 出会った場所: 大阪・ミナミの「グリ下」
- 被害状況: 浦野被告による性的暴行を受けた
これらの少女も被告宅で薬物を繰り返し使用させられ、オーバードーズを起こしていました。
裁判では、被告が少女たちの「思慮の浅さ」につけ込んで誘拐したと認定。
被害者の「同意」があったかどうかに関わらず、未成年者誘拐の罪は免れないとする判断が示されました。
麻薬取締法違反での再逮捕①睡眠導入剤の売却
2024年2月7日、浦野被告はさらに麻薬取締法違反(営利目的譲渡)の容疑で再逮捕されています。
- 売却日時と場所①: 2024年1月14日夜、大阪市中央区の戎橋上で男子大学生に睡眠導入剤10錠を3000円で譲渡
- 売却日時と場所②: 2023年12月、大阪市内のカラオケ店で女子中学生に睡眠導入剤10錠を譲渡
捜査当局は、被告が「グリ下」などで知り合った若者に薬物を売っていた実態を掴み、余罪を追及する方針とみられます。
SNSで知り合った未成年者を薬物で引き込み、性的に搾取する一方、金銭的にも若者を食い物にしていた被告の犯行の全容解明が急がれます。
浦野那生のSNSアカウントを特定するため調査
浦野那生のX(旧Twitter)について
浦野被告は2022年11月、FNNの取材に対し、自身のTwitter(現・X)アカウントには約150人のフォロワーがいると語っていました。
しかし現在、本人のものと特定できるアカウントは見当たりません。
事件発覚後に削除された可能性があります。
浦野那生のFacebookについて
Facebookでは「浦野那生」の名前での検索を試みましたが、本人と断定できるアカウントは発見できませんでした。
浦野那生のInstagramについて
Instagramでも同様に「浦野那生」の名前で検索を行いましたが、本人のアカウントと確認できるものはありませんでした。
被告は少女たちを誘うのにインスタグラムを使っていたとされますが、特定には至っていません。
グリ下とは?若者が集まる場所の実態
グリコの看板下に集まる少年少女たち
事件の舞台となった「グリ下」とは、大阪・ミナミの道頓堀にあるグリコの看板のすぐ下の一角を指します。
ここに集う若者たちの様子は、東京・渋谷の「トー横」を彷彿とさせます。
2022年頃から、家庭や学校に居場所を見いだせない少年少女がグリ下に集まるようになったと言われています。
彼らの中には、パパ活などで稼いだ金で洋服を買ってもらっている少女もいたようです。
2022年から急増した若者の溜まり場問題
「グリ下」に代表される若者の溜まり場の問題は、2022年から顕在化しました。
- 背景にある若者の問題: 家庭や学校になじめない、居場所がない
- リスクの高い行動: パパ活、売春、薬物使用など
- 大人の責任: 浦野被告のように、少年少女の弱みにつけ込む大人の存在
社会的に不安定な状況に置かれた10代の少年少女を、犯罪者予備軍のように扱うのではなく、支援の対象として見守り、導いていく仕組み作りが改めて問われています。
浦野被告のようなカリスマ面した「ボス」に若者を引き込ませないためにも、早急な手立てが求められます。
共犯・園田千尋(20)の存在
浦野被告と同居していた女性の素性
事件では、20歳の園田千尋容疑者も共犯として逮捕されました。
園田容疑者は浦野被告と同居していた女性で、職業は無職です。
- 名前: 園田千尋(そのだ ちひろ)
- 年齢: 20歳
- 住所: 大阪市浪速区(浦野被告と同居)
- 職業: 無職
現時点では園田容疑者の素性の詳細は明らかになっていません。
浦野被告の愛人的な立場だったのか、それとも共犯者として事件に荷担していたのかなど、その関与の度合いが注目されます。
今後の捜査の進展で、園田容疑者の役割も明らかになってくるものと思われます。
判決で明らかになった悪質性
被害者の「形式的同意」は責任軽減にならず
大阪地裁は判決理由の中で、被告の誘拐方法の悪質さを指摘しました。
被告は被害少女たちの「思慮の浅さ」につけ込んで犯行に及んでおり、仮に被害者の「形式的な同意」があったとしても、未成年者誘拐の罪は免れないと断じました。
性的な被害を受けた少女の中には、被告と「合意の上で」関係を持ったと主張する者もいましたが、裁判所はそれを受け入れませんでした。
未成年者の「同意」は法的に無効であり、被告の刑事責任を軽減する理由にはならないというのが裁判所の見解です。
思慮浅薄な少女につけ込んだ手口を地裁が指摘
地裁はまた、被告が「被害者が思慮浅薄であることにつけこんだ」と認定し、SNSを通じて少女たちを誘い出した手口を強く非難しました。
- 地裁の指摘①: 被告は被害者の思慮の浅さにつけ込んだ
- 地裁の指摘②: SNSを使った誘拐の手口は悪質
- 地裁の指摘③: 被告は性欲の赴くままに犯行を重ねた
被告は自らの性的欲求を満たすために、思慮分別の足りない少女たちを食い物にしていた。
そうした悪質極まりない犯行の実態が、判決文で赤裸々に明らかにされました。
刑期7年という実刑判決は、被告の罪の重さを示すとともに、安易に少年少女の心身を踏みにじる行為を断罪するメッセージでもあります。
SNSの普及で大人と子供の距離が近くなった現代社会において、未成年者を守るため、司法がより厳しい姿勢で臨む必要性を、この判決は示唆しているのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まとめ:「グリ下の帝王」浦野那生被告の犯罪と判決について
- 大阪地裁が浦野那生被告に懲役7年の実刑判決を言い渡す
- 元ホストの31歳被告が14歳少女を6日間監禁し性的暴行
- グリ下に集まる14〜15歳の少女3人にも性的暴行を加える
- インスタグラムを悪用して未成年者を誘い出す手口が明らかに
- 薬物漬けにして少女たちにオーバードーズを引き起こす
- 睡眠導入剤の売却で麻薬取締法違反の容疑でも再逮捕
- 共犯の園田千尋容疑者(20歳)が被告と同居していた事実
- 2022年にも14歳少女へのわいせつ行為で逮捕歴あり
- 被害者の形式的同意は刑事責任の軽減にならないと判断
- グリ下は2022年から問題のある若者の溜まり場と化す
- 被告のTwitterアカウントには約150人のフォロワーが存在
- 思慮浅薄な少女につけ込んだ悪質な犯行と地裁が認定
コメント