2023年11月、札幌市西区で発生したタイヤ脱落事故の重大な展開がありました。
事故から約1年が経過した2024年10月23日、車両の所有者である田中正満被告(50)が道路運送車両法違反の罪で起訴されました。
この記事では、江別市大麻在住の田中被告について、その素性や事故後の言動、さらには被害者家族の怒りの声に迫ります。
タイヤ直撃により意識不明の重体となった当時4歳の女児は、現在も回復が見られない状況が続いています。
一方で、田中被告は事故後も自動車整備業に従事していたとされ、その当事者意識の低さが問題視されています。
- 江別市大麻在住の田中正満被告(50)の素性や、SNSアカウントの有無について
- 2024年10月23日、道路運送車両法違反の罪で起訴された経緯と詳細
- 事故後も自動車整備業に従事し続ける被告の当事者意識の低さ
- 意識不明の重体が続く4歳女児と、絶望する被害者家族の現状
札幌タイヤ脱落事故の車両所有者・田中正満被告(50)とは
2023年11月に札幌市西区で発生した軽乗用車のタイヤ脱落事故において、事故車両の所有者として田中正満被告(50)が2024年10月23日に道路運送車両法違反の罪で起訴されました。
田中被告は、車両のタイヤ回転部分を突出させるなどの不正改造に関与した罪に問われています。
江別市大麻在住の自称会社員として報道
顔画像はこちら
田中正満被告は報道によると、江別市大麻に在住の自称会社員とされています。
しかしながら、具体的な勤務先や職種などの詳細は明らかになっていません。
また、インターネット上でも田中被告のFacebookなどのSNSアカウントは見当たらず、プライバシーに関わる個人情報は公開されていない状況です。
違法改造車の所有者として初の刑事責任追及
- 全国初のケース: 違法改造車の所有者に対する刑事責任の追及は全国でも初めてのケースとされている
- 車両の状態: 田中被告が所有していた軽乗用車には、車検証に記載されている車幅を超えるオーバーフェンダーが装着されており、改造申請が必要なサイズであったにも関わらず、ナンバープレートは軽自動車のままの違法な状態だった
- 不正改造の内容: タイヤ回転部分を横に突出させる改造が施されていたが、整備不良によりタイヤの緩みに気付かないまま走行し、脱落事故を引き起こした
従来、違法改造車による事故の刑事責任は運転手のみが問われることが一般的でしたが、今回の事例では違法改造車の所有者にも厳しい姿勢で臨む姿勢が見られます。
違法改造や整備不良車両の放置がいかに危険であるかを示す象徴的な事例と言えるでしょう。
事故後も自動車整備業に従事か – 被害者家族の怒りの声
タイヤ脱落事故により意識不明の重体となった当時4歳の女児は、事故から約1年が経過した2024年10月現在も容体が回復していないと報じられています。
被害者家族からは事故の加害者である田中被告に対する強い怒りの声が上がっています。
意識不明の重体が続く4歳女児と家族の現状
- 女児の容体: 事故から約1年が経過した2024年10月現在も、タイヤが直撃した4歳女児は意識不明の重体が続いている
- 家族の精神的・経済的苦境: 被害者家族は「私たちの家族を心理的にも経済的にもここまで壊した」と訴えており、事故による甚大な精神的・経済的ダメージを受けていることが窺える
- 加害者への怒り: 被害者家族は田中被告について「事故後、謝罪の言葉もなく、社会的制裁も受けず責任も果たしていない」と強い憤りを示している
長期間にわたり愛する娘が意識不明の状態にあることに加え、事故の加害者が反省の色を見せず普通の生活を送っている状況に、被害者家族は深い悲しみと怒りを隠せないようです。
事故直後から続く家族の苦しみに思いを馳せると、胸が締め付けられる思いがします。
当事者意識の低さを指摘される田中被告
- 事故後の言動: 田中被告は事故直後から自己保身に走り、責任を運転手の若本被告に押し付けるような言動が見られたという
- 自動車整備業への従事: 被害者家族によると、田中被告が事故後も自動車整備業に携わっている様子が映像で確認されたとのこと。重大事故の加害者としての自覚の低さが指摘されている
- 反省の言葉なし: 被害者家族は田中被告から事故に対する謝罪や反省の言葉は一切聞いておらず、むしろ開き直りとも取れる態度に失望と怒りを覚えているようだ
田中被告の事故後の振る舞いからは、重大な人身事故の加害者という自覚や被害者家族の心情を思いやる姿勢が感じられません。
むしろ自動車整備に従事し続ける神経を疑うような行動からは、当事者意識の欠如が浮き彫りになっています。
被害者家族の感情を逆撫でするだけでなく、同種事故の再発防止の観点からも、強い懸念を抱かざるを得ません。
共犯の若本豊嗣被告との関係性
田中被告と共に道路運送車両法違反の罪で起訴されたのが、事故当時に違法改造車を運転していた若本豊嗣被告(50)です。
2人の関係性や事故に至った経緯が注目されています。
タイヤ脱落事故当時の状況
- 運転者: 事故当時、違法改造車を運転していたのは札幌市西区の無職・若本豊嗣被告(50)だった
- 事故原因: 若本被告は、タイヤの緩みに気付かないまま運転を続けた結果、走行中にタイヤが外れて歩道にいた女児に直撃。女児は頭蓋骨骨折など全治2ヶ月の重傷を負った
- 過失運転傷害の疑い: 若本被告は事故直後に過失運転致傷の疑いで逮捕。その後、不正改造車の運転者としての罪でも起訴された
報道によれば、若本被告は田中被告から違法改造車の整備を依頼され、試運転中に今回の事故を起こしたとみられています。
車両の危険な状態を知りながら公道を走行したことで、重大な事故に繋がったと言えるでしょう。
違法改造の証拠となったオーバーフェンダー
- オーバーフェンダーのサイズ: 事故車両には、車検証に記載の車幅を超える大型のオーバーフェンダーが取り付けられていた
- 改造申請の義務: オーバーフェンダーを装着する場合、一定のサイズを超えると改造申請が必要となる。申請が通れば車幅変更に伴い、軽自動車から普通乗用車の扱いに変更される
- ナンバープレートの矛盾: しかし事故車両のナンバープレートは黄色の軽自動車用のままで、明らかに違法改造車であることが分かる状態だった
事故車両の写真からは、オーバーフェンダーの大きさが一目瞭然でした。
車検を通過できないレベルの違法改造であり、ナンバープレートの色と車体の外観の間に明らかな矛盾が見られました。
このような車両を公道で平然と走らせていた田中被告の危険運転助長行為は厳しく断罪されるべきでしょう。
田中正満被告の起訴内容と裁判の行方
札幌地方検察庁は2024年10月23日、田中正満被告を道路運送車両法違反の罪で起訴しました。
一方で、当初は過失運転致傷罪でも立件する方針でしたが、この容疑については不起訴処分となっています。
道路運送車両法違反での起訴理由
- 不正改造の事実: 田中被告が所有する軽乗用車のタイヤ回転部分を横に突出させるなど、明らかに違法な改造を施していた事実が認められた
- 危険運転の助長: 違法改造車を放置し、整備不良の状態で運転を許容したことが、重大事故の発生に繋がったとして刑事責任が問われている
- 全国初の事例: 違法改造車の所有者に対する厳正な法の適用は、全国的にも前例のない画期的な動きとして注目されている
検察当局は今回の起訴について、違法改造車の危険性を改めて社会に警鐘を鳴らすとともに、所有者に刑事責任を負わせることで同種事案の抑止力になると期待しているようです。
自動車の不正改造が重大な人身事故を招く可能性を示す象徴的な事件として、厳正な裁きを望む声は少なくありません。
過失運転致傷容疑が不起訴となった経緯
- 運転手の刑事責任: 事故の直接の原因となったのは、違法改造車を運転した若本被告の過失である点が重視され、過失運転致傷罪での立件は見送られた
- 危険運転の幇助責任: 一方で、違法改造車を整備不良の状態で運転させたことは危険運転の幇助に当たるため、道路運送車両法違反の罪で起訴するのが適当と判断されたようだ
- 被害者家族の心情: 被害者家族からは、不起訴処分に対する無念の思いが吐露されているが、検察側は適用法令の選択について慎重に判断したものとみられる
今後の裁判では、田中被告の違法改造や整備不良車の放置が事故の間接的な原因となった点がどこまで立証されるかが焦点となりそうです。
被害女児の一日も早い回復と、二度とこのような悲惨な事故が起きないことを切に願うばかりです。
まとめ:札幌タイヤ脱落事故と田中正満被告の素顔について
- 江別市大麻在住の田中正満被告は自称会社員と報道されるも詳細は不明
- インターネット上でSNSアカウントや顔画像は確認できず
- 2024年10月23日に道路運送車両法違反の罪で起訴が決定
- 違法改造車の所有者への刑事責任追及は全国初のケース
- 車検証記載の車幅を超えるオーバーフェンダーを装着
- タイヤ直撃の4歳女児は1年経過後も意識不明の重体
- 事故後も自動車整備業に従事する様子が映像で確認
- 被害者家族への謝罪や反省の言葉は一切なし
- 過失運転致傷罪での立件は見送られ不起訴処分
- 被害者家族は精神的・経済的に甚大な被害を受ける
- 運転手の若本被告は試運転中の事故と判明
- 軽自動車のナンバープレートのまま違法改造を放置
コメント