こんにちはボコグマです。
今回は、納豆ご飯を食べると、どれぐらい血糖値が変動するのか、というテーマでやっていきます。
以前には牛丼と卵かけごはんの血糖値も測っていますので、これとの比較もします。


今回の実験・検証に使う納豆ご飯の栄養素(糖質量)の説明や解説
では、どのような原材料で納豆ご飯を食べたのか、ここから説明します。




まず、お米なんですが、生の状態で80g、そして炊いた状態で230グラムです。
牛丼チェーン店の並盛りのご飯の量と同じですね。
そして、糖質量ですが、生のお米で計算すると62gですね。
そして次は納豆なんですが、納豆は1パック食べました。


1パックには40g入っているんですが、たんぱく質は4.8gです。
豆腐等のリガミンが支えていないんですが、だいたい炭水化物の半分ぐらいです。
残りの半分は食物繊維です。
そして、納豆の味付けなんですが、醤油をちょっとだけかけた程度です。
付属しているタレは使用しませんでした。
空腹時血糖値
では、納豆ご飯を食べた時の血糖値を見ていきます。まずは空腹時血糖値からです。
空腹時血糖値は110未満が正常なんですが、今回は85でした。

納豆ご飯の食後30分の血糖値
そして次は納豆ご飯を食べてから30分後の血糖値を見ていきますが、結果は176でした。

結構上がりましたね。

上記グラフを見ると、赤い線が牛丼の血糖値で、黒い線が卵かけごはんの血糖値です。そしてピンクの線が納豆ご飯の血糖値です。
食後30分の時点では、納豆ご飯と卵かけご飯の血糖値はほぼ同じです。
一番血糖値を抑えられているのは、牛丼ですね。
納豆ご飯の血糖値は、牛丼と同じくらいの角度で上昇すると思っていましたが、
予想とは異なりました。
イメージって怖いなと思いました。
例えば、玄米だったら血糖値は上がらない、全粒粉だったら上がらない、
納豆だったら大丈夫だろうと思っていることがあります。
なんとなくそう思ってしまいます。
納豆ご飯の食後1時間の血糖値
では次は食後1時間後の血糖値を見ていきますが、結果は182でした。
さらに上がりました。


上記グラフを見ると、黒い線は白米の血糖値ですが、納豆ご飯の血糖値とほぼ同じです。
両方ともお米の量は同じですが、納豆がついているかどうかの違いで、
納豆のタンパク質と食物繊維が血糖値を多少抑えるかなと思っていましたが、予想外でした。
納豆ご飯の食後1時間30分の血糖値
次は食後1時間30分後の血糖値を見ていきますが、結果は160でした。


上記グラフを見ると、納豆ご飯と卵かけご飯の血糖値は似ていますが、
納豆ご飯の血糖値が一回り高く、血糖値が推移していることがわかります。
血糖値の上昇幅を比較すると、納豆ご飯の方が15mg高く推移しています。
たぶん、納豆に卵を入れて食べれば、もう少し血糖値は低くなると思います。
しかし、納豆に卵を入れる習慣がない人にとっては、ちょっと厳しいですよね。
私もそういう習慣はありません。
納豆ご飯の食後2時間の血糖値

次に、食後2時間後の血糖値を見ていきますが、結果は134でした。
食後2時間で140未満に血糖値が下がったので、これはこれで良いかなと思います。
食後2時間の血糖値が140未満というのは、糖尿病の検査で使われている数値です。

上記グラフで、食後2時間で、食前の状態と比べると、一番血糖値の状態が良かったのが牛丼で、
次に卵かけご飯、一番悪かったのが納豆ご飯でした。
ただし、卵かけご飯の場合には、食後1時間半の154から、
食後2時間の114まで40ほど下がっているため、これは良くないですね。
納豆ご飯の食後2時間30分の血糖値

次に、食後2時間30分後の血糖値を見ていきますが、結果は104でした。

以上、3種類の血糖値を比べてきましたが、一番良かったのはやはり牛丼です。
納豆ご飯と卵かけご飯はまあどちらもどちらという感じですね。
もう1つ、緑の白米の血糖値を加えましたが、やはり白米だけで食べると血糖値は高くなってしまいます。
まあ、こうやって見てみると、タンパク質や脂質、食物繊維が血糖値を抑えるのかが分かります。
この4種類の糖質量はほぼ同じなのに、これほど血糖値が変わってしまうことに驚きます。
ただ、気になるのは食後1時間までの血糖値があまりにも高いことです。牛丼は例外ですけどね。
白米のような食品を単独で食べると、異常に血糖値が上がってしまいます。
原因としては、膵臓が弱っている可能性もあるんですが、もう一つの可能性は糖質制限です。
3年くらい糖質制限をやってるんですが、この影響で、
インスリン感受性が下がってしまっていると、まあこういう可能性もあります。
インスリンの感受性が低下しているということは、
血糖値を下げる力も弱くなっているという事です。
まあ、今度ね、そういうテーマでブログも書いていきますが、例えば、
糖質制限をやってる人が糖尿病の検査を受けると、
以上に血糖値が高くなってしまうことがあるんですよ。
ブドウ糖負荷試験っていうね、糖尿病の検査があるんですが、
75gのブドウ糖を飲んで2時間で、
どれぐらいの血糖値になるのかっていうのを検査する試験なんです。
普段、炭水化物の食品を食べている人がこの負荷試験を受けると、
以上に血糖値が高くなって、境界型糖尿病だったり、
糖尿病と判断されてしまうことがあるんです。
だから、糖質制限をやっている人がブドウ糖負荷試験を受ける際には、注意が必要です。
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