名古屋の老人ホームで88歳男性ロールパンを喉に詰まらせ死亡し賠償命令の判決は不当でおかしい?

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2023年8月7日、名古屋市西区の特別養護老人ホームで88歳の男性が朝食のロールパンを食べる際に窒息死しました。

名古屋地裁は施設の安全配慮義務違反を認め、賠償金2490万円の支払いを命じました。

一体どのような事件だったのでしょうか?

目次

賠償金2490万円命令:名古屋の施設事件

名古屋市西区特別養護老人ホームにおいて、男性(当時88歳)が朝食のロールパンを食べる際に喉に詰まらせ、窒息により亡くなりました。

この事故の原因として、ホームの職員が十分な見守りを行っていなかったことが指摘されています。

このため、男性の遺族は施設側に計約2960万円の損害賠償を求めました。

名古屋地裁の判決では、施設側の安全配慮義務の違反が認められ、計約2490万円の賠償金の支払いを命じました。

特筆すべきは、この男性は約1か月前にもロールパンを喉に詰まらせる事故がありました。

施設側は、男性が自身で食事を摂取できたため、常時の見守り義務はなかったとの主張をしました。

しかし、藤根康平裁判官は、過去の事故を考慮すれば、施設側が更なる事故の危険性を認識していたはずだと指摘しました。

これにより、施設側の賠償責任が認められました。

事故の発生した施設を運営する社会福祉法人「長生福寿会」は、判決内容を精査した上で、今後の対応を検討しているとのことです。

ロールパン詰まらせて賠償命令 施設側に気の毒で不当な判決?

老人ホームという場所は、老人たちが日常の生活を送るためのサポートを受けながら、穏やかに時を過ごすための場所です。

このような施設は、多くの高齢者やその家族にとっての安心の場として存在しています。

しかし、今回の事例を見ますと、その安全性や信頼性に疑問が投げかけられるかもしれません。

確かに、入所していた88歳の男性が朝食時にロールパンを喉に詰まらせてしまったのは非常に悲しい出来事です。

特に、それが約1か月前にも同じような状況があったとすると、施設側の対応に疑問が残ります。

とはいえ、施設の職員は日々多くの入所者を見守り、サポートしている中での一つの出来事です。

彼らもその瞬間を深く後悔していることでしょう。

施設側が主張するように、男性は自分で食事を取ることができたとすれば、その際の見守りの範囲や方法には限界があるのではないでしょうか。

常にすぐそばで見守ることは、実際には困難であり、それが入所者の自由やプライバシーを侵害する可能性も考えられます。

藤根裁判官の判断により、施設側には賠償責任があるとされましたが、この判断が真に適切であったのか、多くの人々が異なる意見を持っていることでしょう。

もちろん、遺族の気持ちや失われた命の価値は計り知れないものです。

しかし、この一件を通じて、老人ホームや関連する施設の安全対策やスタッフの教育、そして社会全体での高齢者に対する意識や対応の在り方について、再度考える必要があるのではないでしょうか。

パンは喉に詰まらせやすい食べ物?ロールパンは特に喉に詰まらせやすいのか?

パンは喉に詰まらせやすい食べ物の一つとされています。特にドライな食感のパンや、一度に大きなかたまりで食べた場合には、喉に詰まりやすくなることがあります。以下の理由で、パンが喉に詰まりやすくなる場合があります:

  1. ドライな食感:特に乾燥しているパンや、トーストしたパンは口の中で水分を吸収し、飲み込む際に喉に詰まりやすくなります。
  2. 大きな一口:大きなかたまりで食べると、適切に咀嚼せずに飲み込むことが増えるため、詰まりやすくなります。
  3. 早食い:急いで食べることで、十分に咀嚼せずに飲み込むことが増えるため、喉に詰まるリスクが高まります。

ールパン自体が特別に喉に詰まらせやすいわけではありませんが、以下の特性や状況により、喉に詰まりやすくなることがあると考えられます。

  1. モチモチとした食感:ロールパンはしばしばもちもちとした食感を持っています。

    これにより、十分に咀嚼せずに飲み込むと、喉に詰まりやすくなる可能性があります。
  2. 内部のクリームやジャム:クリームやジャムが入っているロールパンは、中身が滑りやすく、外側のパンとの食感の違いが原因で、喉に詰まりやすいことがある。
  3. 適切な大きさに切らない:大きな一口で食べる場合、特に高齢者などの咀嚼能力が低下している人には詰まりやすい。
  4. 十分に咀嚼しない:ロールパンの柔らかさから、適切に咀嚼せずに飲み込むことが増える可能性があります。

特に高齢者や小さな子供、そして咀嚼や飲み込みに問題を持つ人々は、ロールパンを食べる際には注意が必要です。

適切な大きさに切り、十分に咀嚼してから飲み込むことが大切です。

世間の反応

私は医療現場での経験があります。この判決には疑問を感じます。88歳の方が2490万円を稼げるか疑問です。自宅での介護が難しく施設に頼った場合、施設での事故は施設の責任と思われがちですが、実際の現場の状況はどうだったのでしょうか。88歳では、健康な高齢者であっても食事での事故は起こり得ます。日本の判決には疑問を感じることがあります。

施設の側を心から応援しています。特養という施設は終身利用が前提ですので、入所した家族もその点を理解しておくべきです。入所が病院や老健を前提としている施設なら、違った考え方もできるかもしれません。しかし、特養に入所した際は、命の終わりも考えて覚悟する必要があると思います。生涯の終わりは自然なことですので、そのことを予測できないのであれば、自分たちでのケアが必要だったのではないでしょうか。

施設に預けたのであれば、虐待を除き、事故は仕方ないと感じてしまいます。家族が同じことをした場合、どう考えるでしょうか。このような判決は、施設の働き手を疲れさせてしまうのではないでしょうか。

老人ホームに入る際に、生涯の最後の部分のケアについてしっかり話し合うことが大切だと思います。虐待の疑いがある場合は確認する必要がありますが、自然な死である場合、家族もその事実を受け入れるべきです。施設での看取りを望む家族もいますが、施設側の判断や家族の意向も考慮する必要があります。施設に預ける家族も、その理由を理解して、入所する際の覚悟が必要だと感じます。

介護施設が減少する可能性があると感じます。食事での事故を防ぐためには、流動食が適切かもしれません。しかし、日常生活での食事でも事故は避けられません。賠償金の金額に驚きを感じます。詰まるリスクを避けたいのであれば、高額の施設に入るか、家族が看取るのが適切だったのではないでしょうか。飲み物での事故も起こり得ることを理解していただきたいです。

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