2024年11月2日、人気YouTuberのコレコレ氏の生放送をきっかけに、ローソンの冷凍お刺身の賞味期限切れ問題が全国的な話題となっています。
SNS上では次々と期限切れ商品の情報が投稿され、商品管理体制への疑問の声が広がっています。
実は、この問題は氷山の一角かもしれません。
2023年9月にはお笑いコンビ「霜降り明星」が消費期限切れのパンを指摘し、2020年には西新宿店でゆでたまごの賞味期限切れが報告されていました。
この記事では、今回の騒動の詳細から、過去の類似事例、消費者の対処法まで、ローソンの期限切れ商品問題について徹底的に解説していきます。
- コレコレの生放送をきっかけに発覚した、ローソンでの冷凍お刺身賞味期限切れ騒動の詳細
- 期限切れ警告システムの盲点と、バーコード手入力時に起こりうる人的ミスの実態
- 霜降り明星による消費期限切れパン指摘など、過去の類似事例と改善への取り組み
- 期限切れ商品を購入してしまった場合の具体的な対処法とローソンの対応方針
コレコレ生放送で発覚!ローソン冷凍お刺身の賞味期限切れ騒動
2024年11月2日、人気YouTuberコレコレ氏の生放送で、ローソンの冷凍お刺身の賞味期限切れが全国的な話題となりました。
SNSでは、期限切れの冷凍お刺身が全国のローソン店舗で販売されているとの情報が次々と寄せられ、大きな騒動へと発展しています。
全国のローソンで確認された賞味期限切れの冷凍お刺身
#コレコレ
— ツネ夫 (@honekawa_tsuneo) November 2, 2024
大阪も賞味期限切れてましたね pic.twitter.com/tnQRUtamux
LAWSONの冷凍お刺身、賞味期限切れ続出! #コレコレ #LAWSON https://t.co/aJuESD7A55
— けいママ (@nami0504) November 2, 2024
- 発端: コレコレ氏の生放送で、視聴者から全国のローソンで賞味期限切れの冷凍お刺身が販売されているとの情報が寄せられた。
- SNSでの広がり: Twitter、Instagram、Facebookなどで、期限切れ冷凍お刺身の画像や情報が拡散。
- 全国的な問題に: 情報は瞬く間に全国に広がり、ローソンの賞味期限管理に対する疑問の声が相次いだ。
冷凍お刺身は生鮮食品であるため、賞味期限が重要視される商品です。
通常、期限切れ商品はレジを通過できないシステムが導入されていますが、今回の事例では、そのシステムが機能していなかったことが明らかになりました。
期限切れなのにレジを通過?システムの盲点とは
- 期限切れ警告システム: 通常、期限切れ商品のバーコードをスキャンするとアラーム音が鳴り、レジ通過ができない仕組み。
- バーコード読み取り不可時の手入力: バーコードが読み取れない場合、店員が手動で価格を入力。この際、期限切れチェックが働かない可能性がある。
- 人的ミスの発生: バーコード読み取り不可時の手入力の際、店員が期限切れを見落とすケースが考えられる。
ローソンでは、期限切れ商品の販売防止のために警告システムを導入していますが、バーコードが読み取れない場合の手入力時に、人的ミスが発生する可能性が浮上しています。
こうした盲点を突いて、本来販売してはいけない商品が店頭に並んでしまったとの見方が強まっています。
霜降り明星も指摘!消費期限切れパンで大混乱
実は、今回の冷凍お刺身騒動以前にも、ローソンでは消費期限切れ商品の販売が指摘されていました。
2023年9月、お笑いコンビ「霜降り明星」が、YouTubeの企画内で衝撃の事実を明らかにしたのです。
YouTube企画で偶然発見された衝撃の事実
- 霜降り明星の食レポ企画: 2023年9月25日公開の動画「【パン監査祭】ローソンの惣菜パンは美味いのか!?監査史に残る大事件発生!」にて発覚。
- 消費期限切れの「牛カルビ焼肉パン」: せいやさんが酷評した同商品について、粗品さんが消費期限切れを指摘。撮影日は15日だが、消費期限は前日14日だった。
- 当日購入の主張: 粗品さん、せいやさんともに、マネージャーが撮影当日に購入したと述べるが、疑惑は晴れず。
人気YouTuberによる指摘とあって、この動画は大きな反響を呼びました。
ローソン側は、購入日時や店舗の特定には至っていないものの、消費者の不安に対して真摯に向き合う姿勢を見せています。
ローソン広報が謝罪「再発防止に努める」
霜降り明星の動画を受け、ローソン広報は以下のようにコメントしました。
「今回、商品をお買い上げいただいたお客様および動画をご覧になって不安になられたお客様には、心よりお詫び申し上げます。
今後、お客様に安心してお買物をしていただけるよう、再発防止に努めてまいります。」
ローソンでは、消費者の信頼回復に向けて全力で取り組む姿勢を示していますが、具体的な再発防止策については明らかにしていません。
今後の対応が注目されます。
ローソンの賞味期限管理はどうなってる?
今回の一連の騒動を受け、改めてローソンの賞味期限管理体制に注目が集まっています。
同社では、期限切れ商品の販売防止のためにどのような取り組みを行っているのでしょうか。
導入済みの期限切れ警告システム
前述のとおり、ローソンでは期限切れ商品の販売を防ぐため、レジで警告音が鳴るシステムを導入しています。
具体的には以下のような仕組みです。
- バーコードによるチェック: 商品のバーコードをスキャンし、賞味期限や消費期限、販売期限を自動で読み取る。
- アラーム音の発生: 期限切れ商品のバーコードをスキャンした場合、警告音が鳴り、エラーメッセージが表示される。
- 販売のブロック: 警告音が鳴った商品は、そのままレジを通過することができず、販売がブロックされる仕組み。
このシステムにより、万が一店頭に期限切れ商品が並んでしまったとしても、レジで売買ができないようになっています。
しかし、今回の事例では、この警告システムが機能しなかったことが問題視されています。
人的ミスの可能性と課題
警告システムが機能しなかった原因として、以下のような人的ミスの可能性が指摘されています。
- バーコード読み取り不可時の手入力: バーコードが汚れや破損で読み取れない場合、店員が手動で価格を入力するが、この際に期限切れチェックが働かない。
- 確認の不徹底: 手入力の際、店員が賞味期限や消費期限、販売期限の確認を怠るケースがある。
- 教育・指導の課題: 期限管理の重要性や確認方法について、店員への教育・指導が不十分である可能性がある。
警告システムを補完するためには、店員一人ひとりの意識向上と徹底した教育・指導が不可欠だといえます。
ローソンでは、今回の事例を踏まえ、人的ミス防止に向けた取り組みの強化が求められています。
食品ロス削減との難しいバランス
一方で、ローソンは食品ロス削減にも積極的に取り組んでおり、期限切れ商品の扱いには難しい側面もあります。
- 食品ロス削減目標: ローソンは2025年に2018年対比25%削減、2030年に同50%削減を目指している。
- AIを活用した発注の適正化: 需要予測に基づいた発注により、売れ残りや廃棄ロスの削減を図っている。
- 販売期限切れ商品の値引き販売実験: 2022年12月から東京都内の一部店舗で、販売期限切れ商品を値引きして販売する実験を開始。食品ロス削減が狙い。
販売期限切れ商品の値引き販売は、消費期限内であれば品質に問題がないとの判断に基づくものですが、一部では賞味期限切れと混同され、批判の声も上がっています。
食の安全と食品ロス削減のバランスをどう取っていくかは、小売業界全体の課題といえるでしょう。
賞味期限切れ商品を買ってしまったらどうする?3つの対処法
もし、賞味期限切れ商品を購入してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
消費者として取るべき行動を3つ紹介します。
レシートがある場合の返金・交換手続き
賞味期限切れ商品を購入した際、レシートがあれば、交換や返金を求めることができます。
- 期限切れ商品とレシートを持参: 購入店舗に商品とレシートを持参し、賞味期限切れであることを伝える。
- 交換または返金を求める: 状況に応じて、商品の交換または返金を求める。レシートがあれば、開封後でも対応してもらえるケースが多いです。
- スムーズな対応を: レシートがあれば、返金対応もスムーズです。
レシートがあれば、購入商品と日時が明確なため、店舗側も対応しやすいというメリットがあります。
レシートがない場合の対応策
レシートがない場合でも、諦める必要はありません。
以下のような方法で、交換や返金を求めることができます。
- 商品パッケージで説明: 賞味期限やバーコードが記載された商品パッケージを持参し、状況を説明する。
- 購入日時や店舗の特定: おおよその購入日時や店舗を伝え、対応を求める。他に購入した商品があれば、それも伝えると良い。
- 防犯カメラの確認: 購入日時が明確であれば、店舗の防犯カメラで購入時の様子を確認してもらう。
レシートがない場合は、購入日時や状況を詳細に説明することが重要です。
また、期限切れに気づいたらすぐに行動することで、防犯カメラの映像が残っている可能性が高くなります。
本社への相談と保健所への通報基準
店舗での対応が不十分な場合は、本社への相談や管轄保健所への通報も検討しましょう。
- 本社お客様相談センターへ連絡: 店舗で満足な対応が得られない場合は、本社のお客様相談センターに相談する。
- 管轄保健所への通報: 再三の指摘にも関わらず、期限切れ商品の販売が継続している場合は、管轄保健所に通報する。
- 通報の基準: 単発的なミスではなく、組織的・継続的に期限切れ商品を販売している疑いがある場合に通報を検討。
本社への相談は、店舗レベルでの問題解決が難しい場合の選択肢です。
一方、保健所への通報は、悪質な事例に限定すべきでしょう。
通報の前に、まずは店舗や本社との話し合いを尽くすことが大切です。
過去にも?ローソンの期限切れ商品販売の歴史
実は、ローソンで賞味期限切れ商品が販売されるのは、今回が初めてではありません。
過去にも同様の事例が報告されています。
2020年西新宿店のゆでたまご事件
2020年1月、ローソン西新宿4丁目店で、賞味期限切れのゆでたまごが販売されていたことが、SNSを通じて明らかになりました。
- 賞味期限切れのゆでたまご販売: 投稿者が賞味期限切れのゆでたまごを購入したと報告。
- 店舗の対応に不満: 投稿者は「地味にむかつく」と店舗の対応に不満を述べた。
- 連絡がつかない: 投稿者が店舗に電話しても出ないと訴え。
この事例では、SNSでの指摘が話題となり、ローソンの対応が問題視されました。
その後の経緯は明らかになっていませんが、再発防止に向けた取り組みの必要性が浮き彫りになりました。
2022年から始まった販売期限切れ商品の実験的取り組み
2022年12月、ローソンは食品ロス削減を目的とした、販売期限切れ商品の値引き販売実験を開始しました。
- 実験店舗と期間: 2022年12月13日から2023年1月31日まで、東京都内のナチュラルローソン芝浦海岸通店で実施。
- 対象商品: 販売期限切れのデザート10品を値引き販売。消費期限当日の午前0時を販売期限と設定。
- 販売方法: 専用アプリでの注文・決済、店舗の冷蔵ボックス「マートステーション」でのピックアップ。
この取り組みは、食品ロス問題への対応という点で一定の評価を得ましたが、一方で賞味期限との混同を懸念する声もありました。
販売期限と消費期限、賞味期限の違いについて、消費者への丁寧な説明が求められています。
以上、ローソンの賞味期限切れ商品販売をめぐる一連の騒動について、最新の事例から過去の経緯まで詳しく解説しました。
食の安全と信頼の確保に向け、小売店舗の取り組みに注目が集まっています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まとめ:ローソンの商品管理体制と期限切れ問題の経緯について
- 2024年11月2日のコレコレ生放送で冷凍お刺身の賞味期限切れが発覚
- SNSを通じて全国のローソン店舗での期限切れ商品情報が拡散
- バーコード読み取り不可時の手入力でシステムの盲点が露呈
- 2023年9月に霜降り明星が消費期限切れパンを指摘
- 2020年1月に西新宿店でゆでたまごの期限切れ販売が判明
- 2022年12月から販売期限切れ商品の値引き販売実験を開始
- レシート持参で返金・交換に応じる対応方針を明示
- 期限切れ商品は本社お客様相談センターへの相談が推奨
- 防犯カメラで購入履歴の確認が可能な場合もある
- 食品ロス削減と商品管理のバランスが課題
- 期限切れ警告システムの運用体制の見直しが必要
- 店員への教育・指導の徹底が再発防止の鍵
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