福田和子の潜伏先の和菓子屋松栄堂の閉店理由は？跡地はどうなった？

1997年に逮捕された福田和子は、逃亡生活の中で石川県能美市の和菓子屋「松栄堂」に約4年間身を潜めていました。

ここでは、氷室饅頭や赤飯で地元の人々に愛された老舗和菓子店で、かつて女将として店を切り盛りしていた福田和子の素顔に迫ります。

また、2018年7月に惜しまれつつ閉店した松栄堂の最期と、現在のシャッター街となった跡地の様子についてもお伝えしていきます。

福田和子が潜伏した松栄堂の真実とは

「松山ホステス殺害事件」で知られる福田和子元受刑者。

彼女は約15年にわたる逃亡生活の中で、石川県能美市にある和菓子屋「松栄堂」で最も長く潜伏していました。

ここでは、福田和子が潜伏した「松栄堂」の真実に迫ります。

石川県能美市の老舗和菓子屋「松栄堂」の場所

福田和子が潜伏した和菓子屋「松栄堂」は、石川県能美市大成町102に所在していました。

地元では評判の老舗和菓子店で、氷室饅頭や赤飯が人気商品でした。

福田和子が潜伏していた当時、松栄堂は地域に根付いた和菓子屋として親しまれていました。

店舗は木造の日本家屋で、落ち着いた雰囲気が漂っていたと言います。

松栄堂での福田和子の素顔

松栄堂で働いていた福田和子は、非常に働き者で接客も上手だったと言われています。

店主に気に入られ、次第に店を切り盛りする立場となりました。

福田は松栄堂で働き始めた当初は、手伝いの仕事から始めましたが、商才と接客の上手さが認められ、女将として店を切り盛りするまでになりました。

彼女の活躍により、松栄堂は店舗を建て替えるほど繁盛したと言われています。

常連客だった松井秀喜が語る当時の印象

松栄堂の常連客の一人に、元プロ野球選手の松井秀喜氏がいました。

松井氏は小学生時代、よく松栄堂に通っていたそうです。

松井氏は福田和子について、「きれいで愛想のいいおばさん」という印象を持っていたと、後に行われたインタビューで語っています。

福田の人当たりの良さが、地域の人々に好印象を与えていたことが窺えるエピソードです。

松栄堂での4年間の暮らしを追う

福田和子は松栄堂で約4年間暮らしました。

この期間が、彼女の逃亡生活の中で最も長く潜伏していた期間だったと言われています。

ここではその4年間を追ってみましょう。

手伝いから女将へ – 店を繁盛させた商才

前述のとおり、福田和子は松栄堂で働き始めた当初は手伝い程度の仕事から始めました。

しかし、彼女の商才と接客の上手さが認められ、次第に店を切り盛りする立場へと上り詰めていきます。

福田の活躍により、松栄堂は店舗を建て替えるほど繁盛しました。

彼女の商才と接客スキルが、地域の人々を引き付けたのでしょう。

福田は松栄堂の看板としても認識されるようになったと言います。

店主からの求婚と身元発覚の瞬間

松栄堂の店主は福田和子に惹かれ、結婚を望んでいたと言われています。

しかし福田は身元がバレることを恐れ、約2年間求婚を断り続けました。

最終的に、福田が甥と偽っていた息子の荷物から運転免許証が見つかり、福田の身元が発覚してしまいました。

これが彼女の4年間に及ぶ松栄堂での潜伏生活の終わりを告げる出来事となったのです。

自転車での逃走劇と逮捕までの流れ

身元が発覚した福田和子は、咄嗟の判断で自転車で逃走を図りました。

この時は逮捕を免れましたが、その後1997年7月29日、時効直前のタイミングで逮捕されることになります。

福田和子は犯行から逮捕までの約15年間を逃亡生活で過ごしました。

その間、全国各地を転々としながら、身元を隠し続けたのです。

松栄堂での4年間は、そんな逃亡生活の中で最も長く滞在した場所だったと言えるでしょう。

閉店後の松栄堂はいま

松栄堂は2018年7月に閉店しました。

福田和子が逮捕されてから20年以上営業を続けていましたが、ひっそりと幕を下ろすことになったのです。

2018年7月閉店の理由を探る

松栄堂が閉店した理由は明らかにされていませんが、福田和子の事件の影響ではないと考えられています。

福田逮捕後も20年以上営業を続けていたことから、別の理由が考えられます。

福田逮捕直後は敬遠する人もいたようですが、松栄堂の和菓子の味は変わらず評判で、常連客は変わらず通っていたと言われています。

閉店の理由は、福田事件以外の要因が考えられます。

店主の高齢化と後継者問題の実態

松栄堂閉店の理由として有力なのが、店主の高齢化と後継者問題です。

閉店時の2018年には、店主は70代だったと推測されます。

店主の高齢化に加え、松栄堂を継ぐ後継者がいなかった可能性が高いです。

老舗店の閉店理由としては、オーナーの高齢化と後継者不足が共通の課題となっているケースが多いと言えるでしょう。

地域に愛された松栄堂の思い出

松栄堂は地域に根付いた和菓子屋として、多くの人々に愛されていました。

閉店から数年経った今でも、松栄堂を懐かしむ人々は少なくありません。

看板商品「氷室饅頭」と「赤飯」の評判

松栄堂の看板商品だった「氷室饅頭」と「赤飯」は、地元の人々に特に愛されていました。

その味は今でも多くの人の記憶に残っているようです。

SNSでは、松栄堂の閉店を惜しむ声や、思い出を語る投稿が今でも見られます。

地域に愛された松栄堂の味は、多くの人の心に刻まれているのです。

建て替えから閉店までの軌跡

福田和子の活躍により店舗を建て替えるほど繁盛した松栄堂でしたが、閉店までの道のりは決して平坦ではありませんでした。

松栄堂は福田逮捕後も約20年間営業を続けました。

その間、店主の高齢化や後継者問題といった課題を抱えながらも、地域に愛される和菓子屋であり続けたのです。

2018年の閉店は、そんな松栄堂の歴史に幕を下ろす出来事でした。

シャッター街となった跡地の現在

2022年9月のGoogleストリートビューによると、松栄堂の跡地は今もシャッターが下りたままの状態です。

かつて地域に賑わいをもたらした和菓子屋は、今はひっそりとその姿を残しているだけです。

しかし、松栄堂の思い出は今も多くの人の心の中に生きています。

福田和子という人物の影から離れ、地域に愛された和菓子屋としての記憶が、人々の記憶の中で輝き続けているのです。

松栄堂はなくなってしまいましたが、その思い出は地域の歴史の一部となりました。

シャッター街となった跡地からは、松栄堂の繁栄と衰退、そして地域に与えた影響の大きさを感じずにはいられません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

まとめ：福田和子が潜伏した松栄堂の軌跡について