こんにちは、ボコグマです。
今回は、『糖質カット炊飯器で炊かれた白米と普通の炊飯器で炊いた白米を食べた場合、
食後の血糖値はどうなるのか比較・検証』をしたいと思います。

白米の血糖値に関してはこちらからどうぞ。
糖質カット炊飯器とは何?説明や解説

糖質カット炊飯器とは、従来の炊飯器とは異なり、お米を炊く際に水の代わりに酵素を加え、
糖質を分解することで、お米の糖質をカットすることができる炊飯器のことです。
糖質制限が求められる現代社会において、糖質カット炊飯器は注目を集めています。
ただし、糖質カット炊飯器で炊いたお米は、
通常のお米よりも少し硬めに炊きあがることがあるため、柔らかい食感が好きな方は注意が必要です。
検証する白米の重量


お米の量は、生の状態で80g。炊きあがった状態で173gです。
糖質カット炊飯器を使うと、お米の量を30%ほど減らすことができます。

お米の糖質量を計算すると、お米173gの場合は61gです。
普通の炊飯器で80gのお米を炊いたときの重量は220gでした。
つまり、この糖質カットのお米の方が、50gも重量が少ないんです。
お米に含まれている水分量が少ないからでしょう。
しかし、80gの生米を使っていることは同じですので、
普通の炊飯器で炊いた白米を食べた場合の血糖値と比較してみましょう。
検証前の空腹時の血糖値

では、血糖値の推移を見ていきます。
まずは空腹時血糖値です。
今回の結果は103でした。
通常は80代や90代なんですが、今回は100を超えました。
でも、空腹時血糖値の正常値は110未満ですので、まだ正常値以内です。
糖質カット炊飯器で炊いた白米の食後30分の血糖値

そして、お米を10分で食べて、その後30分後に再び血糖値を測定しました。
その結果は133でした。
空腹時血糖値から30mg上昇しました。
食後30分の時点では、通常の炊飯器で炊いたお米よりも血糖値が抑制されています。
生のお米80gを普通の炊飯器で炊いた時の結果と比較してみると、
水分量も含めて大きな違いがありました。

上記グラフの黒い線が以前検証した普通の炊飯器で炊いた白米を食べた時の血糖値です。
そして赤い線が今回、生の米80gをカット炊飯器で炊いたときの血糖値の推移です。
通常の炊飯器の場合、食後30分で血糖値が100上がったんですが、
今回は30ですので、この時点ではカット炊飯器の方が抑制されています。
糖質カット炊飯器で炊いた白米の食後1時間の血糖値

そして次は食後1時間後の血糖値を見ていきます。
結果は196です。
食後30分よりも63mg血糖値が上昇しました。
ちょっとこれはやばい数値です。
膵臓が弱ってるのかもしれないですね。
まあでも先週行ったグリコアルブミンの数値も正常だし、
ヘモグロビンA1cの数値も正常。
そして、空腹時の血糖値も正常なんですよ。

通常の炊飯器と比べると、上記のグラフのようになります。
食後1時間では、カット炊飯器の血糖値の方が高くなりました。
通常の炊飯器の食後1時間後の血糖値は187で、
そしてカット炊飯器の食後1時間の血糖値は196です。
ただ、食後1時間の時点では、どちらのお米も血糖値は急上昇します。
これは変わりません。
糖質カット炊飯器で炊いた白米の食後1時間30分の血糖値

そして、食後1時間30分後の血糖値を見ていきます。
ちょっとこれはショックでしたね。
なんと211です。200を超えました。
血糖値の数値は短期も長期も正常を示してるんだけど、
食後の血糖値だけが上がってしまうんですよね。
自己血糖測定器は、
通常の血液検査後にも10%から20%ぐらい血糖値が高く出るって言われてるんですよ。
この数値で補正をしても、ちょっと高すぎますよね。

上記グラフを見れば分かりますが、食後1時間30分の時点では、通常の炊飯器の場合は172でした。
そして今回は211の血糖値です。その差は38あります。
血糖値のピークで比較すると24mg、カット炊飯器の方が高くなってます。
また、通常の炊飯器の場合、食後1時間が血糖値のピークだったのに対し、
カット炊飯器の場合は食後1時間30分が血糖値のピークです。30分血糖値のピークがズレてるんですよ。
糖質カット炊飯器で炊いた白米の食後2時間の血糖値

次に食後2時間後の血糖値を見てみましょう。
ここで、グルコーススパイクが起こりました。
結果は149でしたが、血糖値のピークから30分で62mg急降下しました。

上記グラフの赤い線を見ると、三角形になっている部分がグルコーススパイクです。
何と、食後2時間の時点で、通常の炊飯器の血糖値よりも低くなってしまいました。
通常の炊飯器の血糖値では、食後2時間の時点だと160です。
そして、今回のカット炊飯器は149です。
逆転しましたが、血糖値が急降下することで逆転したわけで、決して嬉しい逆転ではありません。
グルコーススパイクを繰り返すと、血管がダメージを受け、
動脈硬化になって脳梗塞や心筋梗塞になるリスクが高まります。
今回の血糖値は私の場合はこうなったというだけで、
この炊飯器が悪い訳ではないです。
私の体内の問題です。
ただ、糖尿病の人や予備軍は、糖質カット炊飯器は避けた方がいいでしょう。
糖質カット炊飯器で炊いた白米の食後2時間30分の血糖値

次は食後2時間30分後の血糖値を見てみましょう。結果は119でした。
もう少しで空腹時の血糖値の112です。

上記のグラフを見れば分かりますが、通常の炊飯器の場合、
食後2時間30分で血糖値が97でしたが、今回のカット炊飯器の場合は119でした。
糖質カット炊飯器で炊いた白米の食後3時間の血糖値

次に、食後3時間後の血糖値を見てみましょう。結果は128で、少し上がってしまいました。
糖質カット炊飯器で炊いた白米の食後3時間30分の血糖値

そして、最後に測定する食後3時間30分後の血糖値は、ようやく106になりました。
空腹時の血糖値の範囲内に戻ったので、ここで終了です。

今回の実験をまとめると、上記のグラフになります。
一見すると通常の炊飯器の方が血糖値の状態は良いように見えますが、
食後2時間から2時間半の間、血糖値が63もストンと落ちていることが分かります。
糖質カット炊飯器の場合、
食後1時間半から食後2時間にかけて血糖値が急降下して62mg/dLまで下がりました。
ここからわかることは、ケーキやアイスクリームのような甘いものを単独で食べると、
おそらくこのような血糖値の波形になるのではないかということです。
まとめ|なぜ同じ白米でもカット炊飯器と通常の炊飯器で差が出た?
最後に、私が糖質カット炊飯器と通常の炊飯器の血糖値の違いについて考察したいと思います。
なぜこれらの差が生じたのか?おそらく水分量の違いだと思います。
先ほども述べたように、80gの生のお米を炊いた時の重量は、カット製造機が173g、通常の製造機が220gでした。
従って、水分量には50gの差があるのです。
この50gの水分量の差が、これだけの血糖値の差を生むということについては、
少し疑問が残りますが、これしか考えられる理由や原因はありません。
しかも、糖質カット製造機はお米の量を20%ほど減らしていますので、
これを考慮しても、やはり水分量しか考えられないのです。
糖尿病専門医の牧田善二さんという方が言っているのですが、
1日に2リットルの水を飲む人は血糖値が下がりやすくなるそうです。
今回はお米の水分量の50gの差があるだけですから、
これが血糖値に直接影響しているかどうかはわかりませんが、
お茶漬け風にして食べた方が、血糖値の上昇が抑えられるかもしれません。
今度、お茶漬け風にして血糖値を測定してみるつもりですが、
また血糖値が急上昇したら嫌なので、ちょっと躊躇しています。
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