こんにちは、ボコグマです。
今回は、牛丼を食べた後と、白米や玄米を単独で食べた後の血糖値を比較しました。
興味深い結果が出ました。
白米と玄米を食べた後の血糖値に関してはこちらをどうぞ。


牛丼の血糖値、検証+実験の説明
今回使用した原材料はお米と牛肉、そして醤油だけです。
お米は生の状態で80g、炊いた状態で230gでした。




だいたい牛丼屋チェーン店の並盛りのご飯の量と同じです。
牛丼並盛りの糖質量を調べると、だいたい1杯あたり90gちょっとです。


牛丼はほとんど白米の糖質量ですが、お肉にも味がついているんですよ。
お肉に使用している味付けの糖質量は精々5gぐらいだと思います。
私は今回、7.5gの醤油を使って味をつけたので、糖質量は0.6gです。


お肉の糖質量は、ほとんどありません。
醤油の糖質も合わせて1gちょっとですので、
糖質だけを考えるとほとんど血糖値には影響しないと考えられます。
空腹時血糖値を測定

次に、空腹時の血糖値を見ていきますが、結果は97でした。
空腹時血糖値の正常値は110未満です。
牛丼完食後30分の血糖値を測定
牛丼を15分ぐらいで食べました。
食後30分、血糖値を測ると、結果は151でした。

まずグラフで説明をしますが、黒い線が今回の牛丼の血糖値、赤い線が白米の血糖値、そして緑の点が玄米の血糖値です。

3種類とも、お米の量は生のお米80gで統一していますので、平等に判断ができます。
白米は、食後30分の時点では、空腹時の血糖値が85から184になっており、
100ぐらい血糖値が急上昇しています。
そして、2番目に急上昇したのが玄米で、96から163になっています。
一番血糖値の上昇が小さかったのは今回の牛丼で、97から151になっています。
3種類とも糖質量がほとんど変わらないのに、血糖値はこんなにも変わるのです。
牛丼の血糖値は、白米の血糖値の半分ぐらいの上昇幅ですからね。
牛丼の食後1時間の血糖値
では、次は食後1時間後の血糖値を見ていきますが、結果は131でした。

予想では、急上昇するのではないかと思っていたのですが、20mg下がりました。

食後1時間の時点で比べると、玄米と白米の血糖値の上昇幅は100ぐらいあります。
96から221、85から180なので、上昇幅からすると100以上あります。
それに対して、牛丼の血糖値の上昇幅は、97から131で34なのです。
つまり、これは糖質の絶対量だけで考えていては駄目なのです。
この白米と牛丼と玄米の違いは、ほとんど同じなのに、
こんなにも血糖値が変わるのかという話なのですが、きちんとエビデンスがあります。
詳しく説明しませんが、簡単に言うと、
たんぱく質と脂質は血糖値の上昇と逆相関に働くということです。
つまり、たんぱく質と脂質は血糖値を抑える方向に働いているわけですが、
こんなにも抑えるとは思っていなかったため、意外な結果になりました。
牛丼の食後1時間30分の血糖値

食後1時間30分後の血糖値を見ていきますが、131でした。
食後1時間の血糖値と同じです。

上記グラフ、1時間から1時間30分にかけての結果ですが、
玄米は221から170まで落ちています。
これは非常に危険なんですよ。
つまり、グルコーススパイクが起こっているということです。
玄米の血糖値を見ると、頂上が金三角形になっていますが、これがグルコーススパイクなんです。
つまり、血糖値が急上昇して急降下する現象です。こうなると、血管にダメージを負ってしまいます。
それに対して、牛丼は非常に緩やかに推移しています。
白米も、食後30分から1時間30分にかけては急激な変化はしていませんが、
あまりにも血糖値が高い状況にあることは確かです。
このように高い状態をキープしていると、
食後2時間から2時間30分にかけて血糖値が急落します。
牛丼の食後2時間の血糖値

そして次は、食後2時間後の血糖値を見ていきますが、結果は102でした。食後2時間で空腹時血糖値の正常範囲内に収まりました。

上記グラフを見ると、玄米は、食後1時間30分から2時間にかけては170から116まで急落しています。
これも非常に危険です。
まとめますと、一番血糖値の状態が良かったのは牛丼です。
血糖値だけを考えると、おにぎり単体で食べるよりも牛丼で食べた方がいいです。
おそらく、納豆ご飯、卵かけご飯でも同じような結果が出ると思っています。
今度時間があったら行ってみようかなーと思っています
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