2024年5月6日、群馬県伊勢崎市で発生した痛ましい交通事故。トラック運転手の鈴木吾郎被告による飲酒運転が、一つの家族の命を奪いました。
事故から半年以上が経過した今、被告の生活実態や家族構成、そして事故に至るまでの経緯が明らかになってきています。
70歳を過ぎてもトラック運転手として働き続けていた被告には、妻や子供たちがいたことが判明。
また、群馬県北群馬郡吉岡町に30年以上住み続けていた被告の素顔や、飲酒運転常習の疑いなど、新たな事実も次々と浮かび上がってきています。
- 鈴木吾郎被告の家族構成 – 妻との2人暮らしで、独立した子供が2人いる
- 自宅は群馬県北群馬郡吉岡町下野田の2階建て一軒家で1991年から在住
- 飲酒運転は前職でもトラブルがあり、現職でも2度のアルコール検出歴
- 遺族が集めた8万2000筆以上の署名を2024年11月9日に前橋地検へ提出
飲酒運転で3人死亡事故を起こした鈴木吾郎の現在
2024年5月6日、群馬県伊勢崎市の国道17号で起きた悲惨な交通事故。
トラック運転手の鈴木吾郎被告(70)が飲酒運転により対向車線にはみ出し、塚越家の3世代を巻き込んで3人を死亡させる事故を引き起こしました。
事故現場はどこ?飲酒運転の詳細も判明
事故現場は、群馬県伊勢崎市境上矢島の国道17号上武道路。
鈴木被告は事故当時、酒を飲んだ状態でトラックを運転していました。
そして急加速や急ハンドルを繰り返した末、対向車線にはみ出して乗用車2台と衝突。
この事故で亡くなったのは、前橋市桶越町の会社員・塚越寛人さん(26)、2歳の息子・湊斗ちゃん、そして塚越さんの父親で渋川市赤城町宮田の会社員・正宏さん(53)の3人でした。
もう1台の車の運転手である太田市の女性派遣社員(52)は軽傷を負っています。
「事故は覚えていない」から一転、飲酒を認める供述へ
事故直後、鈴木被告は「事故を起こしたことは間違いないが、詳しくは覚えていない」と容疑の一部を否認していました。
しかし、2024年11月初旬になって一転、運転前の飲酒を認める供述に変わったのです。
- アルコール検査後の飲酒: 鈴木被告は出勤後にアルコール検査を受けていたが、その後の約40分間に飲酒した疑いが浮上した。
- 過去のアルコール検出歴: 事故を起こす約2年前にも、乗務前検査で2回アルコールが検出され、その日の業務ができなかった記録がある。
警察の調べによると、事故車両からは酒類の空きボトルが複数本見つかっていました。
鈴木被告の飲酒運転は常習的だった可能性が高いと言えるでしょう。
鈴木吾郎の家族構成と生活実態が明らかに
鈴木被告の自宅は群馬県北群馬郡吉岡町下野田にあります。
1991年に2階建ての一軒家を建てたそうです。
子供2人は独立、妻との2人暮らしだった
鈴木被告の家族構成について新たな事実が判明しました。
- 子供の有無: 子供が2人いたが、事故当時は既に独立していた。
- 妻との生活: 事故当時は妻と2人で暮らしていた。
70歳を過ぎても働き続けていた鈴木被告。
子供たちが家を出た後は、妻と穏やかに暮らしていたようです。
近所付き合いの少ない物静かな性格
吉岡町で30年以上在住していた鈴木被告ですが、その性格については次のような証言が得られています。
- 性格: 物静かで穏やかな人物だった。
- 近所付き合い: あまり積極的ではなく、年に数回の道路清掃時以外はほとんど交流がなかった。
- 外出: 主に車で仕事に出かける姿が目撃されていた。
一見すると真面目で大人しい人物像が浮かび上がります。
しかし、その裏で飲酒運転を繰り返していたとは、近隣住民も驚きを隠せないでしょう。
驚愕の事実!飲酒運転は常習か
事故後の調べで、鈴木被告の飲酒運転が常習的だった可能性が浮上しています。
前職でのトラブルや、現職での アルコール検出歴など、衝撃の事実が次々と明らかになっているのです。
前職も飲酒トラブルで退職していた
鈴木被告は事故当時、群馬県前橋市の運送会社に勤務していました。
しかしその前の勤務先でも、30年以上トラック運転手として働いていたそうです。
ところが、前の職場を辞めた理由が飲酒トラブルだったことが判明。
- 飲酒の影響: 酒を飲むと気性が荒くなり、同僚とトラブルになることが多かった。
- 新年会でのケンカ: ある年の新年会で大ゲンカになり、その直後に退職した。
- 「酒はやめた」発言: 前職を辞める際、「酒はやめた」と話していたという。
元同僚の証言からは、鈴木被告が酒に溺れていた様子がうかがえます。
両毛運輸でも2度のアルコール検出歴
鈴木被告が勤務していた両毛運輸でも、飲酒運転の前歴があったことが分かりました。
- アルコール検出回数: 過去2年間で2回、乗務前検査でアルコールが検出されていた。
- 業務への影響: アルコールが検出された日は業務に就けなかった。
前の職場を辞めた後も、鈴木被告の飲酒癖は改善されていなかったようです。
このような前歴があったにもかかわらず、適切な対策が取られていなかったのでしょうか。
会社の責任も問われる事態となっています。
鈴木吾郎の住まいと勤務先
鈴木被告の自宅は、群馬県北群馬郡吉岡町下野田にあります。
事故当時の勤務先は、この自宅から車で約26分の距離にある両毛運輸でした。
吉岡町の2階建て一軒家に30年以上在住
1991年に建てられた、鈴木被告の自宅の特徴は以下の通りです。
- 築年数: 1991年築の2階建て一軒家
- 居住年数: 30年以上この家に住んでいた
長年にわたって吉岡町に根付いた生活を送っていたことがうかがえます。
両毛運輸での勤務実態
事故当時、鈴木被告が勤めていたのは群馬県前橋市に本社を置く運送会社「両毛運輸」です。
両毛運輸株式会社 | |
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本社所在地 | 群馬県前橋市五代町1306-3 |
代表取締役社長 | 上田 浩之 |
従業員数 | 70名(2024年6月時点) |
鈴木被告は10年ほどこの会社に勤めていましたが、アルコールチェックの体制に問題はなかったのでしょうか。
会社の責任も問われています。
遺族の怒りと悲しみの声
事故から半年以上が経過した現在も、被害者遺族の悲しみは癒えることがありません。
そして、事故を引き起こした鈴木被告への怒りの声は、日に日に大きくなっているのです。
「慰霊碑を建てても命は戻らない」切実な訴え
事故を受けて、鈴木被告が勤務していた両毛運輸は2024年8月20日、会社前に慰霊碑を設置しました。
しかし遺族からは、「慰霊碑を建てたところで、亡くなった3人の命が戻ってくるわけではない」との厳しい声が上がっています。
- 湊斗くんの母親: 「検査の後に飲酒をしていたと聞いて、怒りと悔しさが込み上げてきました。そんなばかげた話があっていいのか、亡くなった3人にどう報告すればいいのかと思いました」
- 湊斗くんの祖母: 「検査をすり抜けてまで酒を飲みたいなら、トラックのドライバーなどしないでほしかった。悔しくて怒りが込み上げてきます。また、会社による会見(謝罪)がないのはどうなのかと思う。慰霊碑を建てたら3人の命がかえってきますか? きちんと説明してほしい」
会社の対応に不信感を募らせる遺族。
亡くなった3人の無念さは、計り知れないものがあります。
8万筆超の署名で厳罰を求める
遺族は鈴木被告への厳罰を求めて署名活動を行い、2024年11月9日、8万2000筆以上が集まった署名を前橋地検に提出しました。
- 署名活動期間: 2024年10月から約1カ月間
- 署名数: 8万2000筆以上
- 遺族のコメント: 「色々な人の気持ちが詰まっていると思うので感謝の気持ちでいっぱい。少しでも重い刑にしていただけたらなというのが遺族の皆の思い」
多くの人々が遺族の思いに賛同し、署名に協力してくれたことがわかります。
これだけ大勢の人が厳罰を求めているのですから、司法には遺族や世論の声に真摯に向き合ってほしいものです。
飲酒運転は絶対に許されない行為であり、命を奪う凶器になり得ることを、今回の事故は改めて示しました。
二度とこのような悲劇が繰り返されることのないよう、私たち一人一人が飲酒運転防止を肝に銘じなければなりません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まとめ:飲酒運転事故を起こした鈴木吾郎被告の素顔について
- 2024年5月6日に群馬県伊勢崎市で3人が死亡する事故を起こす
- 妻との2人暮らしで独立した子供が2人いる家族構成
- 群馬県北群馬郡吉岡町下野田に1991年から在住
- 物静かな性格で近所付き合いは年に数回の道路清掃程度
- 両毛運輸で10年ほど勤務していた70歳のトラック運転手
- 前職を飲酒によるトラブルが原因で退職した経歴あり
- 現職でも過去2年間で2回のアルコール検出歴が判明
- 事故当日はアルコール検査後の約40分間で飲酒した疑い
- 事故を起こした車両から複数の空きボトルが発見される
- 事故で塚越家の3世代が犠牲になり別の女性も軽傷
- 遺族が8万2000筆以上の署名を集めて厳罰を求める
- 2024年11月9日に署名を前橋地検に提出し処分待ち
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