ロックバンドSIAM SHADEで、思わぬ内紛が表面化しました。
2024年11月4日、バンドのメンバー4人がギタリストのDAITAに対して訴訟を起こしていた事実が明らかになりました。
訴訟は2019年から続いていましたが、このたび和解が成立したと発表されています。
訴訟の背景には、楽曲の印税配分やSOUND MOTORSの権利関係、さらには再結成への温度差など、複数の要因が絡んでいたとされています。
この記事では、5年にわたる法的争いの全容と、4人とDAITAの間で交わされた和解内容について詳しく解説していきます。
さらに、「円満解決」と発表された裏側にある複雑な事情についても、徹底的に検証していきます。
- 2019年から2024年まで続いた、SIAM SHADEの4人のメンバーがDAITAを訴えた経緯
- 訴訟の背景となった楽曲印税の配分問題とSOUND MOTORSの権利関係の詳細
- バンド再結成への温度差や、メンバー間の認識の違いが対立を深めた過程
- 「円満解決」と発表されたものの、今後は4人体制での活動が示唆される現状
SIAM SHADEでまさかの内紛!4人がDAITAを提訴した背景
2024年11月4日、ロックバンドSIAM SHADEのメンバー4人が、ギタリストのDAITAに対して2019年から訴訟を提起していたことが明らかになりました。
その後、和解により円満に解決したと発表されています。
一体SIAM SHADEに何があったのでしょうか?
訴訟の理由と和解の内容について、詳しく調査していきます。
訴訟の理由①:楽曲印税の配分問題か
SIAM SHADEの訴訟の原因として、まず考えられるのが楽曲の印税をめぐる問題です。
DAITAが作曲した名曲たち
SIAM SHADEの代表曲の多くは、実はDAITAが作曲を手がけています。
- 1/3の純情な感情: 1997年発表のヒット曲。約70万枚を売り上げた。
- グレイシャルLOVE: SIAM SHADEを代表する名バラード。
このようにSIAM SHADEの楽曲の中核を担ってきたのはDAITAだったのです。
そのため、楽曲の印税配分をめぐって対立が生じた可能性があります。
バンド名義vs個人名義の違い
SIAM SHADEのデビュー曲「RAIN」から、2002年の解散前のラストシングル「GET OUT」までの全作品は作詞・作曲・編曲名義が「SIAM SHADE」となっています。
つまり、楽曲の権利はバンド全体に帰属する形です。
一方、再結成後の2013年にリリースされた「Still We Go」は、作詞が栄喜、作曲がDAITAとクレジットされました。
つまり、個人の権利としてカウントされるようになったのです。
バンド名義の場合、誰が原曲を作ったとしても印税は5人で等分されます。
しかし、実際には多くの曲をDAITAが手がけていたため、これに不満を感じていた可能性があります。
このようにSIAM SHADEの楽曲の権利を巡る内部対立が、今回の訴訟の一因となったのかもしれません。
訴訟の理由②:SOUND MOTORSの権利関係
続いて、DAITAの会社「SOUND MOTORS」を巡る権利関係も、訴訟の背景として浮上しています。
ソニー契約切れ後の作品管理
SIAM SHADEは、かつての所属レーベルだったSME Recordsとの契約が2010年に終了しました。
その後、2011年の再結成以降に制作されたアルバムやDVDなどの作品は、すべてDAITAの会社「SOUND MOTORS」からリリースされています。
つまり、SIAM SHADEの過去作品を含めた音源や映像の権利は、事実上DAITAが管理する状況となったのです。
DVDやグッズ販売収益の分配
特に問題となったのが、2011年の東日本大震災の復興支援ライブのDVDの販売収益です。
このDVDは「SOUND MOTORS」からリリースされましたが、その印税の取り分をめぐってDAITAと他の4人が対立したのではないかと見られています。
DAITAの会社は、過去作品の権利移行に伴う支出はあるものの、以降の収益はDAITAの取り分が大きくなるのは当然です。
これに対し、他の4人は印税や販売収益の分配に不満を抱き、訴訟に踏み切った可能性があります。
作品の二次使用をめぐる意見の相違が、対立を深めたのかもしれません。
訴訟の理由③:再結成への温度差
SIAM SHADEの再結成をめぐる意見の相違も、訴訟の遠因となった可能性があります。
4人が望んだ本格再始動
DAITA以外の4人は、2011年の期間限定復活以降も、SIAM SHADEの本格的な再結成を望んでいたようです。
2016年の日本武道館公演で一区切りとはいえ、彼らにとってバンド活動を”完結”させるつもりはなかったのでしょう。
今回の和解後の声明でも、4人は2011年~2016年の復活期の作品の再販イベントを計画していることを明かしました。
SIAM SHADEの活動を続けたい意向の表れといえます。
DAITAのソロ活動重視の姿勢
一方のDAITAは、氷室京介のバックバンドを務めるなど、ギタリストとしてソロで活躍の場を広げてきました。
- ソロ作品のリリース: 2018年にはソロアルバム「NIL」を発表。
- ギタリストとしての地位確立: 氷室京介のツアーにレギュラー参加。
ソロで活動の幅を広げてきたDAITAにとって、SIAM SHADEの再結成にはそれほど重要な意味がなかったのかもしれません。
SNSでの発言などから、再結成をめぐってメンバー間の温度差が生じていたことは想像に難くありません。
もちろん、それだけが訴訟の直接の原因とは言えませんが、対立の背景にはこうした認識のズレもあったのではないでしょうか。
栄喜の意味深なブログ投稿から和解まで
SIAM SHADEの訴訟問題は、実はメンバーのブログで示唆されていました。
そこから実に5年もの時を経て、ようやく和解に至ったのです。
2019年5月の専門家との会食
2019年5月、ボーカルの栄喜が自身のブログで、ベースのNATCHINと「専門家」を交えて3人で会食したことを報告しています。
その中で栄喜は「有意義な話を聞くことができ、少し光が射した気がします。
これを踏まえて、弁護士の先生と話を進めたいと思います」と意味深な内容を綴っていました。
この頃からメンバー間の溝が表面化しており、法的な手段に訴える覚悟を決めたのかもしれません。
また、同時期を境にDAITAはSNSでSIAM SHADEについて触れることが少なくなったといいます。
溝が決定的になっていく過程が垣間見えます。
5年に及ぶ法的争い
2019年から始まった訴訟は、実に5年もの長きにわたって続きました。
訴訟の具体的な内容は公表されていませんが、争点は楽曲の使用権や収益の分配、再結成をめぐる意見の相違など複数に及んだと推測されます。
和解の成立により、少なくとも法的な決着はついたようです。
しかし、5年間もメンバー間で法廷闘争が続いていたのだとしたら、関係修復への道のりは容易ではないかもしれません。
「円満解決」の裏にある複雑な事情
4人は「和解により円満に解決した」と表現していますが、音楽活動の方針を見ると、本当の意味での和解には至っていないようにも見えます。
4人体制での活動示唆
和解後の声明で4人は、「今後はDAITAを含む5人がSIAM SHADEのメンバーだが、4人のみで活動することが多くなるかもしれない」と述べました。
事実上、DAITAを除く4人体制で活動していく意向を示唆しているのです。
つまり、メンバーの呼称は5人だが、実質的にはDAITAは脱退に近い立場になるということでしょう。
法的な和解は成立したものの、音楽面でのパートナーシップは望めない。
訴訟の溝は深く、関係の完全修復は難しいのが実情なのかもしれません。
- 法廷闘争の打開: 5年に及ぶ訴訟に一応の終止符が打たれた。
- バンド存続の可能性: 表向きはSIAM SHADEというバンド名は残った。
- 5人体制の困難さ: 4人のみでの活動が主体となる見通し。
- 亀裂の残存: 表現上は「円満」だが、完全な和解には程遠い。
ファンの失望と期待
5人揃ってのステージを望んでいたファンにとって、今回の和解内容は残念な結果と言わざるを得ません。
「4人のみの活動」という方針は、DAITA抜きでも活動を続けるという宣言にも聞こえます。
訴訟は決着したものの、SIAM SHADEの未来は不透明さを増したようにも感じられます。
とはいえ、「詳細は後日発表」とのことですし、5人の本音や今後の展望などが明かされることを期待したいところです。
苦渋の決断の裏側には、ファンへの思いもあったのではないでしょうか。
5人のSIAM SHADEへの夢を、完全に手放してはいけないのかもしれません。
期待される後日の詳細発表
今回のSIAM SHADEの訴訟騒動。
実に5年もの時を経て、ようやく和解という形で決着がつきました。
一連の騒動を振り返ると、表面化していないメンバー間の溝の深さをうかがわせます。
表向きの「円満」の裏側に、複雑な事情が絡んでいるのは確かでしょう。
ただ、4人は和解成立と今後の活動について、「詳細は後日発表」とも述べています。
訴訟の経緯や、5人の考えが明かされる日が来るのかもしれません。
DAITA(大田 大:おおた だい) | |
---|---|
生年月日 | 1971年4月20日(53歳) |
出身地 | 大阪府大阪市 |
担当楽器 | ギター |
影響を受けたアーティスト | イングヴェイ・マルムスティーン、ポール・ギルバート |
主な参加バンド | SIAM SHADE、黒夢、DAITA & SASSY |
長きにわたる法廷闘争を経て、SIAM SHADEは新たな局面を迎えました。
メンバーの絆が完全に修復されるのか、それとも亀裂が残ったままなのか。
ファンとしては、5人揃ってのステージを夢見ずにはいられません。
しかし、それは簡単には叶わないのが現実なのかもしれません。
分裂の危機を乗り越え、再びSIAM SHADEの音楽が完全な形で鳴り響く日が来ることを、切に願ってやみません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まとめ:SIAM SHADE 訴訟和解の真相と今後の展望について
- 2024年11月4日、SIAM SHADEの4人がDAITAとの訴訟和解を発表
- 訴訟は2019年から5年間続き、複数の争点が存在
- 楽曲印税の配分方法が主要な対立要因の一つ
- DAITAの会社SOUND MOTORSの権利関係も問題に
- 2011年の再結成以降、メンバー間で活動方針の温度差が顕在化
- 4人は本格再始動を望むもDAITAはソロ活動を重視
- 栄喜が2019年5月のブログで専門家との相談を示唆
- 同時期からDAITAのSNSでバンドへの言及が減少
- 和解後も5人体制での活動は困難な見通し
- 4人のみでの活動が今後の主体となる可能性が高い
- 法的決着は付くも関係修復には時間を要する見込み
- 詳細は後日発表予定だが完全復活は厳しい状況
コメント