【モーニングショー】闇バイト採用担当の手口が怖い！高齢女性狙い

「誰でも稼げる」という甘い誘いで若者を食い物にする闇バイトの手口が、驚くべき形で明らかになりました。

千葉県市川市で発生した強盗致傷事件で、21歳の元地下アイドルが逮捕されたことをきっかけに、指示役による高齢者を狙った還付金詐欺の巧妙な仕組みが浮き彫りになっています。

実行犯はBluetoothイヤホンを介して遠隔操作され、被害金額の10%という僅かな報酬で危険な仕事を強いられています。

この記事では、取材に応じたリクルーターの証言をもとに、SNSから秘匿アプリへと誘導する手口や、借金苦の若者を標的にした悪質な勧誘の実態、そして警察庁による異例の保護支援の取り組みについて詳しく解説します。

闇バイト採用担当が明かした市川市強盗致傷事件の手口

10月28日、千葉県市川市で発生した強盗致傷事件で公開手配されていた久保田陸斗容疑者（21）が逮捕されました。

容疑者は事件後、金髪から黒髪に変えて逃走を図っていたことが明らかになっています。

一人暮らしの高齢女性を標的に – 指示役が遠隔操作で誘導

今回の事件で浮き彫りになったのが、闇バイトによる犯行の巧妙な手口です。

リクルーターは一人暮らしの高齢女性を標的に定め、実行犯に指示を出します。

このように、指示役は直接現場に赴くことなく犯行を指揮し、リスクを最小限に抑えています。

一方、実行犯は高額報酬に釣られ、犯罪に手を染めてしまうのです。

金髪から黒髪に変えた21歳容疑者 – 元地下アイドルの素顔

逮捕された久保田容疑者は、かつて地下アイドルとして活動していました。

しかし、マネージャーに転身した後は収入面で困窮していたと見られています。

同級生からは「かっこいい」と評判だった容疑者ですが、金銭的な問題から犯罪に手を染めてしまったのかもしれません。

警察の捜査により、その素顔が明らかになりつつあります。

SNSから秘匿アプリへ – 巧妙化する勧誘の仕組み

闇バイトのリクルーターは、SNSを悪用して若者を勧誘しています。

最初は金銭面での好条件をアピールし、興味を持たせます。

そして、徐々に秘匿性の高いアプリへと誘導していくのです。

「高額日払い」「ホワイト案件」で若者を誘い込む手口

リクルーターがSNS上で使う文言は、「高額日払い」「ホワイト案件」など、若者の心を動かすキーワードばかりです。

一見すると魅力的に映るこれらの条件ですが、実態は犯罪行為への加担です。

安易な気持ちで応募すると、犯罪のグループに取り込まれてしまう危険性があります。

シグナル・テレグラムを使用した証拠隠滅の徹底ぶり

リクルーターは、勧誘の段階で秘匿性の高いアプリへの移行を求めてきます。

代表的なのが、シグナルやテレグラムといったメッセージングアプリです。

これらのアプリを使うことで、リクルーターは証拠を残さずに犯行の指示を出すことができるのです。

警察も容易に追跡できないため、犯罪グループにとって好都合なツールとなっています。

犯罪組織の金銭的構造と被害の連鎖

闇バイトを主導する犯罪組織は、若者を食い物にして多額の利益を上げています。

リクルーターは高収入を得る一方、実行犯は危険を冒して僅かな報酬しか得られません。

被害金額の10%が報酬 – 月収400万円超のリクルーター

今回取材に応じたリクルーターの証言によると、闇バイトの報酬は被害金額の10％だといいます。

つまり、100万円の被害が出れば、実行犯の取り分はわずか10万円ということになります。

一方、リクルーターの月収は400万円から500万円にも上るといいます。

さらに、その収入を元手に海外で豪遊生活を送っているとのことです。

犯罪の利益が一部の人間に集中する構図が浮かび上がります。

「人生どうでもよくなった」借金苦の若者が標的に

リクルーターによれば、闇バイトに応募してくる若者の多くは、借金やギャンブル依存、生活苦に陥っているそうです。

「人生どうでもよくなった」とリクルーターは表現しています。

社会的に孤立し、将来への希望を失った若者たちは、犯罪組織にとって格好の標的となってしまうのです。

一時的な報酬に釣られ、さらなる犯罪へと手を染めていく悪循環が生まれています。

警察庁による異例の呼びかけと保護された若者たち

一連の事件を受け、警察庁は異例の呼びかけを行っています。

SNSを通じて、闇バイトの危険性を訴え、相談を呼びかけているのです。

3人が相談し保護 – 闇バイトからの脱出を支援

警察庁の呼びかけにより、これまでに3人の闇バイト応募者が相談に訪れ、保護されました。

警察は、一時的避難場所の提供や就労支援など、社会復帰に向けたサポートを行っています。

犯罪組織からの脱出には、警察だけでなく社会全体の支援が不可欠です。

闇バイトに関わった若者たちが、再び健全な生活を送れるよう、継続的な支援が求められています。

横浜市青葉区強盗殺人事件との関連も浮上

久保田容疑者は、10月17日の市川市での事件だけでなく、15日に横浜市青葉区で発生した強盗殺人事件への関与をほのめかしているといいます。

久保田陸斗容疑者
年齢	21歳
職業	元地下アイドル、マネージャー
逮捕容疑	10月17日の市川市強盗致傷事件
その他の容疑	10月15日の横浜市青葉区強盗殺人事件への関与をほのめかす

これらの事件が闇バイトを通じて行われたものなのか、捜査の行方が注目されます。

警察は、背後にいる指示役の特定を急ぐとともに、闇バイトの実態解明を進めています。

取材に応じたリクルーターは、過去に多くの実行犯が捕まっているにも関わらず、「捕まらない」と豪語しています。

逮捕を恐れぬ姿勢からは、犯罪組織の驚くべき実態が垣間見えます。

闇バイトを生み出す土壌には、若者の貧困や社会からの疎外感があります。

それに付け込む形で、犯罪組織が暗躍しているのです。

事件の背景には、深刻な社会問題が潜んでいることを忘れてはなりません。

警察による取り締まりと同時に、若者の支援体制の強化が急務だと言えるでしょう。

誰もが安心して暮らせる社会の実現に向け、私たち一人一人が闇バイトの問題と向き合っていく必要があります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まとめ：闇バイトの仕組みと若者を食い物にする手口について