総合格闘技(MMA)最高峰の団体UFC
2023年2月12日正午より、試合『UFC284』が開催されました。
メインカードとして、UFCライト級王座戦(体重の上限は155lb,70.3kg)、
アレキサンダー・ヴォルカノフスキーVSイスラム・マカチェフが開催され、
イスラム・マカチェフが5Rフルの激闘の末、判定勝利をつかみ取りました。
【スコアカード】アレクサンダー・ヴォルカノフスキーVSイスラム・マカチェフ
NAME ラウンド コントロール ノックダウン 全打撃数 有効打 テイクダウン サブミッション イスラム・マカチェフ ALL 7:37 0 95of 135
70.37%57of 95
60%4of 9
44.44%0 1 2:04 0 18of 25
72%10of 16
62.5%1of 1
100%0 2 0:57 0 30of 44
68.18%19of 32
59.38%1of 2
50%0 3 0:35 0 20of 26
76.92%16of 22
72.73%1of 3
33.33%0 4 3:25 0 19of 24
79.17%4of 9
44.44%1of 1
100%0 5 0:36 0 8of 16
50%8of 16
50%0of 2
0%0 アレキサンダー・ボルカノフスキー ALL 2:55 1 164of 255
64.31%70of 143
48.95%0of 4
0%0 1 0:00 0 14of 26
53.85%11of 23
47.83%0of 0
%0 2 0:53 0 30of 48
62.5%19of 34
55.88%0of 0
%0 3 0:29 0 19of 43
44.19%14of 37
37.84%0of 2
0%0 4 0:00 0 49of 66
74.24%6of 13
46.15%0of 0
%0 5 1:33 1 52of 72
72.22%20of 36
55.56%0of 2
0%0
スコアポイント:Def.3-0:49-46.48-47.48-47
【UFC284】1ラウンド目はマカチェフ
【UFC284】2ラウンド目もマカチェフ
2ラウンドは意見が分かれる結果に。
【UFC284】3ラウンド目はヴォルカノ
【UFC284】4ラウンド目はマカチェフ
【UFC284】5ラウンド目はヴォルカノ
4Rのマカチェフにバックを取られた時に笑ったヴォルカノ、何て言った?
4ラウンド目に、アレクサンダー・ヴォルカノフスキーがイスラム・マカチェフが、
バックを取られた際、笑いながら喋る(叫んでる?)余裕を見せています。
下記ツイートはヴォルカノが4ラウンドで、喋った内容の翻訳動画です。
“ほら見ろ、必死に凌いでるじゃないか”と叫んだそうです。
アレクサンダー・ヴォルカノフスキーが健闘した理由や原因を考察
上記の前日計量の動画を見れば一目瞭然ですが、
イスラム・マカチェフとアレクサンダー・ヴォルカノフスキーの間には、
圧倒的な体格差がありました。
ヴォルカノは、一階級下のフェザー級が適正階級でチャンピオン。
いきなり、調整試合も挟まずに、ライト級王座戦に挑んだので、
マカチェフが一本勝ち、
もしくはKOにてフィニッシュすると、
大方の人間が予想していました。
しかし、試合内容はアンダードッグ・下馬評を覆し、ヴォルカノが大健闘で接戦になり、
MMAファンの間では、結果的にヴォルカノが評価を大きく上げることになりました。
ちなみに、UFC280にて開催された、前回のライト級タイトルマッチでは、
イスラム・マカチェフが、
チャールズ・オリベイラを2R 3分16秒 肩固めで一本勝ちで、
ライト級王者に輝いています。
ヴォルカノが健闘した理由①リーチが長い
WINNER
Decision – UnanimousROUND 5
5:00
イスラム・マカチェフ VS イスラム・マカチェフ Russia COUNTRY Australia 24-1-0 戦績 25-2-0 31 年齢 34 177.8cm 身長 167.6cm 70.3kg 体重 70.1kg 179.1cm リーチ 181.6cm
ヴォルカノとマカチェフ、両者に体格差があるというのは上記で書いたとおりですが、
リーチはヴォルカノの方が2㎝以上長いのです。
これが有利に働いたのではないかと言われています。
ヴォルカノが健闘した理由②減量からのリカバリー期間が短い
ボクシングや総合格闘技(MMA)では、格闘家が前日計量した翌日までに体重を戻して、
試合をするのが通例となっています。
このリカバリー期間が、通常は36時間なのですが、今回は24時間になっていました。
これが体格差で劣っていたヴォルカノに有利に働いたのではないかと言われています。
ヴォルカノが健闘した理由③マカチェフに幻想を抱いていなかった
ヴォルカノの組み技対策を担当したクレイグ・ジョーンズによれば、
イスラム・マカチェフやハビブ・ヌルマゴメドフの強さは、『マイク・タイソン効果』だとしています。
ヴォルカノが健闘した理由④マカチェフにとって開催地がオーストラリアでアウェー・ブーイング
UFC284の開催地はオーストラリア・西オーストラリア州パースのパース・アリーナです。
ヴォルカノの出身地で地元開催です。
加えて、マカチェフの出身地はロシアです。
ウクライナ侵攻などの政治情勢も相まって、マカチェフ入場時には観客がブーイングしていました。
ヴォルカノが健闘した理由⑤ハビブ・ヌルマゴメドフの不在
自分を含めみんなヴォルカノの強さにハイになってるけど、マカチェフも本当に評価に値する。
— blackcat (@akitheblackcat) February 12, 2023
実際ベルトを賭けてたのは彼だし、完全アウェーで初めてヌルマゴ無しでP4P1位と戦って、インタビューでは試合前色々あったと話してた。圧倒的に勝ってても体格差で評価されないリスクしかない立場だった 💯 pic.twitter.com/gvFP1e9neL
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